2017年7月30日日曜日

夏休み中。。。

 毎週更新を心がけているのですが、スポッと一回お休みしてしまいました。
 チリプロジェクトがらみで多方面とお目にかかり情報交換やすり合わせが続いています。
 こういう形の大きなプロジェクトに関わると、こういう仕事が必要になってくるのね、ということがよくわかるとともに、申請書を出して、審査の末に、採択されれば4月1日の結果発表とともに、よーい、どん、で研究を始められる科研費というシステムのありがたさが身にしみています。
 
 なんていう一方で、ちょっと変わった業務(?)として、チリ大使館にお邪魔して、在日チリ大使に直接プロジェクトの計画・意義・展望などなどをご説明するという機会を経験しました。
 大使館、といっても、ビル2階分を借り切った形の大使館で、例えば在日米大使館などとはちょっと感じが違っています。大使(は、肩書き?敬称?は「閣下」なのですね?!)に直接お話しするなんて、一生のうちにそんなにある経験でもないですよね。実は、今年はチリ・日本間の国交開始120周年。チリにおける赤潮のインパクトの大きさとも相まって、こういう機会に恵まれたわけです。

 去年の今頃には考えてもいなかった展開なのですが、一方で、地道に積みあげる研究に落ち着いて取り組まなければ。。。。。と、そちらはちょっと焦り気味。あれやらなきゃ、これも、と頭の中がわたわたしているのですが、実は、いきなり強制中断。

 来週から10日間、前から申し込んであった「修行の旅」に出てまいります。

 今、こういうことをしている場合なのか?とも思うのですが、一方で、10日連続で有給をとって、役に立つかもわからないけどやってみたいことに時間を割けるなんて、この夏が最後かも、という気も・・・・。

 あぁぁ、また、若くて優秀な人に囲まれて、新しいことを覚える力衰え気味の私は、肩身がせまい思いをするんだろうなぁぁぁ。と、自分で申し込んでおきながら、今から気後れ・うじうじしています。
 唯一うれしいのは、目的地が岡山よりも2、3°C気温が低いこと。
 避暑と思って、行ってまいります。

 

2017年7月21日金曜日

今週はお休みさせていただきます。

 先週の記事を自分で読むと、暑さのあまりにしり切れとんぼになった感があり、大変失礼いたしました。後で読んで、恥ずかしかったです。。。。。
 熱中症には気をつけてお過ごしください。

2017年7月15日土曜日

毎年のことですが。。。

 毎年のことなのですが、倉敷暑いです。暑いです!!湿度も高く、すでに夏バテ感が。
 負けそう・・・・

 な一方で、やっとのことで、トラブルシューティングを終え、実験本格化。

 南半球から取り寄せたヘテロシグマが持っている遺伝子配列を読んでいるのですが、冬の間の取り寄せに苦労し(輸送途中で死んでしまう)、なかなか増えずに苦労し、最後にDNA抽出で手こずり・・・・本当だったら去年ほしかったこの配列情報、やっとの事で取れ始めたわけでして、ささやかなことでも、このwrap up 感は心地よいものです。去年末からいじいじと繰り返していた配列解析も、苦労の末にちょっと面白いデータをもたらしてくれたのも、「報われ感」を増してくれてます。

 とにかくひたすらPCRを掛けて、配列を読んで。。。単純作業ですが、この、やれば終わる、データが積み重なっていく感じ、やっぱり良いですね。やっと健全なサイクルに戻った気分。
 そんなこんな行っているうちに、もう直ぐ8月。そろそろ次の科研費の応募を考えなければなりませんね。。。。

 

 

 

 

2017年7月7日金曜日

雑事満載

 おかげさまで採択されたチリ・プロジェクト。来年度本格始動のこのプロジェクトの準備のためにチリを訪ね、訪問してわかったことをまとめ、今後の予算の使い方や人の配置やなんやらかんやらを話し合い、、、共同研究者たちと連絡を常に取り合い、出張も次々に入るし、活性化しています。

 でも、なんだかこれって、変な忙しさ。

 去年終わりから今年初めにかけて、すっごく忙しかった。あの頃は、結果を出そうと一生懸命実験したり論文書いたりして、1日の終わりにその日1日の進捗が、小さいながら見えたものです。

 今の忙しさって、次から次に新しいことが押し寄せてくるけど、『よし、できた!』と思えることが・・・・1日の終わりになっても何もない気がします。
 朝起きて、今日の仕事は、、、、と考えているうちに、次々メールが入ってきてそれに対応しはじめたらいつの間にか夕方、という。。。。
 そう、これぞ雑事に『振り回されて』1日が終わる、一番よくないパターン。

 楽しいのは楽しいのですよね。
 そもそも、ずっと一人グループでやってきたし、研究の上での「身寄り」(笑)があるわけじゃないので、こんなに誰かと密接に連絡を取りながら物事を進めるのって、ものめずらしいし。今までのような研究の仕方ではありえないような種類の目新しいタイプの仕事も入ってくるしで、それはそれで、楽しく時は過ぎています。

しかし、です。プロジェクトが正式採択された5月中頃あたりからこういうモードに入り、はっと気がついたら、すでに7月ではないですか。1ヶ月半が振り回される間に過ぎていき、なんと今年は半分が終わってしまった!!

 いかんですよね、こういうの。好きなことが思い切りできるようにと大きなプロジェクトに参加したのに、そこから派生した雑事に振り回されて本業=研究に手がつかないなんて、まさに本末転倒。

 とにかく、少しでもいいから、『研究』を前に進めないと。
 研究たるみ気味、の理由は、うまくいかなかったトラブルシューティング二つ(ありがちですね)なので、こちらの優先順位を上げることにして、やっとペースを立て直した感じです。
 『それはそれで楽しい、目新しい目先業務』に流されず、一つ一つをかっちり仕上げていく習慣をつけなければなりませんね〜。

 
 

 

2017年6月30日金曜日

第2回 チリ訪問

 無事に帰ってまいりました。
 たくさん写真を撮って美味しいものも食べて....と言ってみたいところですが、チリは今冬、しかもどこも記録的な寒さで、雨は降るし風は吹くし、低く雲が垂れ込めた戸外はあまり写真を撮る気がせず....。しかも、朝から晩までぎちぎちぎっちり詰め込んだ日程で、今まで体験した海外出張で一番のハードスケジュールでした(一度だけいただく機会があったウニは飛び切りおいしかったです♡旬なんですね)。

 しかし、というより、おかげで、とても充実した旅でした!
 5泊9日の旅で3都市を周り、全部で13機関を回って、プロジェクトのご説明と議論に勤しみました。
 このプロジェクトは、チリで近年大規模化・頻発している赤潮をモニタリングしましょう、というもの。尋ねた相手機関は、チリ政府機関、NGO研究所、企業組合が運営している研究所、養殖場、プランクトンモニタリングを行う民間コンサルタントなどなど。
 なんと、11箇所(2箇所は日本語、9箇所は英語)でプレゼンした....笑。
 プレゼン好きでも上手でもないのに、最後の方は、自分でも上達したのがよくわかり、いやはや、発表には練習が一番というのが身にしみました。練習すれば上達するってことは、下手なプレゼン=準備怠けました!と言っていると同然なわけで、今後は下手なプレゼンの言い訳ができないですね....。

 チリはスペイン語圏、というわけでJICAにご手配いただいた英西同時通訳者にご同行いただき、自分の英語を同時通訳していただくのも初めて。照れますね(違。
 同時通訳者って、初めてお目にかかってお仕事ぶりを間近に拝見したのですが、いくらプロとはいえ、ここまで上手な方はなかなかいらっしゃらないのでは、と思うような滑らかな通訳。すごい。ステキ。私もスペイン語できるようになりたい。笑

 大変ありがたかったのは、私たちが提案したプロジェクトに、みなさんとても興味を示してくださり、前向きに対応してくださったこと。過去のデータの共有とか、今後の連携の取り方とか、どこをお尋ねしても、おもしろいね、こっちができることはするよ、なんとかできるといいね、という対応に、正味5日の旅路の最初から最後までうっすら感激していました。
 そういう形になったのは、旅を計画してくださったJICAと、これからご一緒に5年間研究を進めていく3名のチリ側研究者がご参加・ご同行くださったからこそ。JICAメンバー3名、日本企業からの参加者1名、チリ人研究者3名および日本人研究者3名、ぞろぞろ一緒に巡ったわけですが、ハードスケジュールながら初めてなことが多く、長い旅程におしゃべりもたくさんできて、忙しいながら面白い旅でした。
サンチアゴ空港の待合室より。アンデスがパノラマで見える窓が、汚れていて
残念!7時間も待ち時間があった私たちは、「窓ガラスふきボランティアしちゃ
う?」などとふざけていました。

  仕事以外では、南米西海岸にいれば当然なのですが、まず、行き旅程 最後のトランジット地点、サンチアゴ空港で、目の前に立ちはだかるアンデス山脈に感動。そして、珍しく星が見えた夜、南十字星を教えてもらい、それにも感動。私生活で南米に来ることなんて、たぶん一生なかったことを考えると、『職』というものは、本当に人を呆然とするぐらい遠くに連れてきてくれるものですね。

 とはいえ、行きは47時間、帰りは40時間の空の旅は長い。本当に長い....。手に入る中で一番強力な着圧ソックス(足がむくまない)、マスク&のどぬーる(機内で喉がカラカラになるのを防ぐ)、締め付けない楽な服、旅行用枕(首回りにはめたり巻いたりするタイプの)、航空機内寒さ対策および可能ならばトランジットの空港でラウンジを使えるように、は必須です。あ、もちろん私たちはbudget travelers 、全旅程エコノミーで飛ぶのです(笑涙。
 実は9月にもチリ訪問の予定が....小道具駆使して、長旅上手にならなければ、です。

 


 

2017年6月16日金曜日

梅雨に入って、再びチリへ

 梅雨入りしたとおもったら、からりとして素敵な天気が続く倉敷です。

 さて、来週は、先日採択された研究プロジェクト@チリに必要な下調べ・顔合わせに、再びチリへ出発します。梅雨入りしてこれからは湿気の多くなるであろう日本を脱出できるのは嬉しいのですが、あちらは冬。結構寒いらしく、今になって、クリーニングした冬コートだの、セーターだのを引っ張り出してみています。今度は行って帰って足かけ9日、正味五日の間に研究の拠点となるテムコだけでなく、フィールドであるプエルトモンにも足を伸ばす強行軍。研究チームの3名に加え、研究プロジェクトでお世話になるJICA担当官と、フィールドとなる海域のステークホルダーである某社関係者もご同行くださるという、大所帯移動。海外出張といえば常に一人旅、一人で行動、ご飯も一人、が普通だった私としては、この間の南米行きといい、今回といい、その辺りも物珍しい気分です。

 プエルトモンは、実は観光地としても名高い土地で、最初のミーティングが行われるテムコからは4時間ぐらいかけて車で移動だそうです。陸路は時間がかかるというものの、景色を楽しめるのは嬉しいですね。性能の良いカメラ持参で行ってきます。

 今から下準備をして、来年度から始まる五年間のプロジェクト、関係者としっかり意見交換して実り多いものにできるよう努めます。緊張感はあるものの、考えてみたら、自分で住んでいる以外の国で研究活動をする、というのは初めての経験。わからないことたくさんですが、新しい経験は、なんでもわくわくですね♪

*****日本時間来週金曜日は機中におりますためお休みさせていただきます。無事帰ってきましたら旅のご報告をさせていただきます。*****

2017年6月9日金曜日

『勉強会』

 勉強会、という言葉を聞くと、私の頭に浮かんでしまうのは、高校生の時に、試験前に友人たちとやっていた試験対策勉強会。おかしたべたべ、試験対策。

 試験対策って、高校生の時にはかなり悲壮感が漂っていましたが、今から考えたら楽しいものでした。

 今回の勉強会、は、例のチリプロジェクト向けのもの。 
 なんと、申請が通ったはずのプロジェクトのタイトルのつけ直しから始まり、半日とはいえ、かなり密に話し合いをして、ちょっとヘトヘト。細かい文言の訂正や、計画の練直しの必要性のチェック、そして今後の行動予定。
 あっという間に次のミーティング二回と、次のチリ訪問二回の計画がたって行きます。今までは、申請者、つまり、仲間内での議論だったのですが、これからは必ず外部からの評価をしてくださる方数人を含めての議論や行動になるわけで、今までとは違う・・・。
 次のチリ訪問時には、チリの政府や地方自治体関連の機関とのミーティングまで入っており、研究者同士のやりとりとは結構違う雰囲気。そもそも、海外出張にスーツ持っていくなんて、実は初めてなのですが。スーツ持っていくってことは、靴も持っていくのか、などと、まともな社会人だったら当たり前のことに今さら驚いています。

  戸惑うこともありますが、プロジェクトに参加してくださる研究員や事務補佐員の公募をかけたりなど、新鮮なこといっぱい。研究仲間が増える日を夢見て、下準備ミーティング&チリ訪問、頑張ります。