2018年1月26日金曜日

極寒!

 いえ、倉敷だけではないとわかってはいるのですが。
 昨日・本日と、極寒です。日が差しているのに粉雪がちらついたり。ここまで寒いと、ちょっとロングアイランド生活を思い出してしまいます。冷た〜い空気を呼吸していると、だんだん息が切れてくる感じ。通勤路では、結構な数のランナーと行き違うのですが、皆さん平気なんでしょうか?!

 時期も時期、なのですよね。毎年のことながら、年末〆が近づくにつれ、なんとなく窮屈な気持ちになってきます。必要な試薬をちゃんと購入しておかなきゃ、とか、納期をちゃんと確認しないと大変なことになってしまう、とか。
 もう7回目の日本での年度末〆なのですが、それでもなんとなく緊張するような、身動き取りづらい気分は変わりませんね。というより、これが風物詩なのでしょうか。。。。

 時期が時期だけに、新しい研究を始めるわけにはいきませんが、一方で、これまでコツコツ手間をかけて行っていたヘテロシグマからのゲノムDNA抽出の条件設定などしてみました。どうも、これまでの経験だと、細胞破砕の効率が、抽出効率に直結するようで。いろいろ試しているうちに、とある機材を使ってみると、あら、お手軽に、しかも同時に何本も破砕できるじゃないですか!この機材、デモをしていただいたのですが、年度末の苦しい時期に、ついつい、こんなにいいものなら買っちゃう!と勢い付いてしまいました。
 うちのグループが所有する世界各地から集めたヘテロシグマの系統もすでに数十に及びます。さすがに全てを維持し続けるのはコストがかかりすぎるため、一度すべての系統からゲノムDNAを抽出して、多少は整理しなければ。窮屈だのなんだの言いながら、〆、にきっかけをもらった感もあります。

 なんていう一方で、そろそろ4月からの新年度に向けての準備も始まる頃です。
 特に、本年度が準備期間に当たったチリでのプロジェクト。4月1日開始に向けて、最後の書類の詰め、そして、研究開始にあたってのミーティングの設定など。倉敷=観光地、ということもあり、プロジェクトのキックオフ・ミーティングは、こちらで行うことになりました。計画を立てていると、ほんとに暖かい春が待ち遠しい気分がひとしお、です。

 

2018年1月19日金曜日

先進ゲノム支援拡大班会議

 先週は、先進ゲノム支援拡大班会議@成田に出席していてお休みしてしまいました。これまでは、8月ごろに開催されていた拡大班会議ですが、今年は1月に成田空港近くのホテル会議場で、ということで出席してまいりました。
 以前にも書いたことがある、この拡大班会議。本当にありとあらゆる生物のゲノム・転写物などなどの解析の支援を受けての結果発表と、現在支援を受けている人たちの研究内容の発表会。支援班代表の先生が、いみじくも「ゲテモノ・ゲノム」とおっしゃっていましたが、実に実に、ありとあらゆる非モデル生物の生物学と、遺伝子配列解析のお話が非常に手短に伺える貴重な会です。
 また、これまで続いてきた旧ゲノム支援+現在の先進ゲノム支援事業で得られた進捗や、現在可能な解析について、支援班の先生方から貴重なお話を伺い、大変勉強になりました。
 特に興味があったのが、複雑な組織の発生過程などに多くの情報をもたらすsingle cell解析。赤潮って、集団としてみているけれど、多分一つ一つの細胞で遺伝子発現制御に特色がありそうな気もしています。そういうことをsingle cell解析でみてみたら面白いんだろうなあ、などと。贅沢な話ではありますが、あんまり遠くない将来に手をつけてみたいです。

 いろいろ情報を仕入れて成田から帰ってきたところで、さて、ささやかなラボ改造の最終段階、2つ購入した2つ目の棚が納入されました。って、ごくごくふつーの棚なんですけど。
 とはいえ、いままで邪魔だな。。。。と思いながらうまい収納場所がないばかりに床に積んであった段ボール入りの消耗品などを棚に収納。先週も書きましたが、キムワイプだの、手袋だのの箱を、マグネットで壁面に固定するタイプのホルダーにセットしてみたところ、ははあ、こういう風に壁面を生かして細々したものを収納するだけで、ものの居場所が決まるし、机上面が広く使えるし。
 なんだか随分スッキリしたラボに変身。整理整頓下手としてはびっくりです!笑

 ここしばらくの収納大作戦の下にあるのは、「是非是非、新ラボメンバー入ってきてほしい・・・・!」という、ささやかな、しかし切実な野心。長らくぷすぷすと心の底でくすぶってきた思いなのですが、考えてみたら、働きやすい場所を作っておかなければ、来たいと思ってくれる人はいないよなあ、と反省。来たれ新メンバー!というからには、まずは場所を作りましょう、というわけで一念発起したのですが、ふふ、これで、ちょっと手狭ながら、フルに研究する人3名が働けるスペースができたと思います♫
 たった二つの棚ですが、3次元活用効果絶大でした。
 
 

2018年1月5日金曜日

2018年仕事始め

 あけましておめでとうございます。良いお正月を過ごされましたでしょうか。
 本年もどうぞよろしくお願いします。

 年末から取り掛かってまだ終わってない小規模ラボ改造。
 改造というと大事ですが、その実、棚を二つ入れて、ちょっとした収納グッズを買い足しただけ。。。。
 しかし、これが結構効果を発揮して、すっきり新年を迎えました。
 一つ目の棚を入れて、各種小型機器をそちらに移して、ベンチスペースを確保したのに調子付いて、某廉価家具チェーンから卓上ごみ箱をまとめて買い入れ、幾つかにはBioHazardのオレンジ色のシールを貼って、チップ捨てにしてみたり、今まで拾ってきたカラーボックスにがさがさ差し込んでいたプラスチックピペットを、やはり某廉価家具チェーンからの収納家具に移してみたり。
 また、置き場所が決められないできたディスポ・グローブやキムワイプの箱を壁に固定してみたり。
 結局、散らかるのは、仕舞場所・戻し場所が決まっていないからなのね、という、片付け上手さんだったら常識と心得ていることを、今更確認。
 ベンチスペースが足りない。。。。というのが弱点なラボだったのですが。実験台上を広くするのに、壁取り付けというのはなかなか有効でした。
 最後に、もう一つ大きめの棚が入れば最終形に落ち着きます。すっきり働きやすい年にしたいものです♫

 さて、働きやすいラボに改造したところで、ありがたいお話をいただきました。前から、ぜひやらなければ!と思い続けていたある研究、共同研究として始められたのは素晴らしいのですが、私もなにか役に立ちたい、、、、と思いつつ、しかし、この研究に必要な機器が高価で買えない。
 これはしばらく買えないな。。。。と、頭の中のwish listと相談しつつ、カタログを見て、値段にため息。
 といういつものパターンを踏んでいたのですが、なんと、この機器を貸してあげよう!というspecial offerをいただきました。ひゃ〜〜、ぜひお願いします!というわけで、ここ数年、欲しいけど、やってみたいけど、そもそもうまくいくかわからない機材にこの値段は今は出せない、、、、と常に頭の隅にこびりついていた懸案が一気に解決。こんな風に思いもかけないところから助けていただけるって、本当にありがたい、幸せなことです。A.S. 先生、本当に有難うございます! (以前、こちらを読んでくださっていたこともあると聞いておりまして、ここでもお礼を言ってみましたw)

 幸先良い新年の滑り出しな気がします。良い一年になりますように。