2018年10月26日金曜日

4年ぶりのInternational Conference of Harmful Algae (ICHA)

 やってまいりました、フランス ナント(Nantes)にてInternational Conference of Harmful Algae。本日最終日です。

 この会議、4年前に2014年ウェリントンにて開催されたものです。2年前のブラジル開催の会議があったのですが、その頃は、テニュア審査と死闘のまっただなかで、残念ながらスキップ(とはいえ、その後ブラジル+チリに3週間の旅に出て、それが今のチリ・プロジェクトにつながっているわけですが)。今回は、ヘテロシグマのミトコンドリア上の系統地理マーカーに使えるか?という配列についてのポスター発表をしに参加しています。

 Nantesは、フランスからTGVで2時間程度、飛行機では1時間ぐらい。現代アートを中心に据えて、観光に力を入れている町だそうです。フランスは、特にパリに何回か滞在したことがあり、噂通り、フランス人(パリ人?)は、あまり英語で話しかけられるの好きでないみたいな・・・特に空港周辺で親切にされた覚えがなかったり・・・・
 一人旅だし、ちょっと身構えます。
 ・・・しか〜し、パリCDG空港に到着してすぐに気がついたのが、皆さんとっても親切。看板がアテにならず、道を聞いた人がみんな違うことを教えてくれるのは相変わらずですがw、親切に笑顔でされると、感じが全然違いました♪
 ・・・・前の滞在からは10年近く経っているのですが、これってつまり、その間に進んだGlobalization=様々なバックグラウンドの人とのコミュニケーションが必要とされ、それに価値を見出す、と言う動きの結果を目にした、というべきなんでしょうか。フランス語を愛し、至上と考える(とよく言われる)フランスでも?
 ううん、日本にいると、そいういう実感を得ることがあまりないこともあり、ちょっと考えさせられました。

 パリCDG空港から目的地Nantesへは飛行機で移動。CDG空港で、離れたところに、チリで知り合いになった政府機関のオフィサーにそっくりな人を見かけました。世界には3人同じ顔をしている人がいるといいますが、ホントに似てる・・・と思いきや、ご本人だったw。はっと目があって、ご本人だとわかった時には、ついつい、きゃあぁ、と抱き合って再会を喜び合ってしまいました。チリ・プロジェクトは、赤潮プロジェクトなので、彼女以外にも、業界が持っている私立研究所の知り合いも、独立して赤潮モニタリングとコンサルタントを営んでいる方とも、学会のコーヒーブレイク中に次々に遭遇。いってみれば、同分野の研究者と国際学会で再会しただけじゃない?なのですが、南米という『私にとって最も親しみなかった国』で知り合った方達と、もう一つ、『距離感を感じる国』で再会、というのは、格別にうれしかったです。

 また、ここ4年間の間に、ヘテロシグマ株を譲渡していただいたり、それがきっかけで共著論文を出したりした海外の研究者たち、彼らにも残らず遭遇し、そのたびにお国柄により、握手したりほっぺたくっつけて挨拶したりして。
 そう、学会は専門家社交の場だった、を今更思い知った気がします。
 4年前の学会では、国際学会で会う日本人研究者たちとお近づきになれたのがありがたかったのですが、彼らとも再会し、4年間の間の増えた海外の知人たちとも再会・初めましてと出会い、Wellington NZ --> Nantes Parisの間に流れた時間って、ちゃんと意味があったのね、と、学会終了を前にとっても盛り上がった気分になっています。

 ところで。
 今回の学会、発表を聞いていて、4年前に比べて分子・細胞レベルで赤潮を見てみる、と言う切り口の研究が、目立って増えていました。それって、まさに私がめざしている切り口。心強く、刺激を受けるとともに、こうしてはいられない、安穏としている場合じゃない!とポジティブな焦りを感じました。これも学会が大切な所以ですよね。
 というわけで、さ、帰って仕事しよっ♪
 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿