2015年7月3日金曜日

ここまでの進展

 2015年、七月第一週。
 私たちのグループは、創立2011年9月1日、なわけで、もうすぐグループが出来て4年。
 ヘテロシグマの研究も、発案してから4年の歳月が経った訳です。

 株を手に入れて、培養に慣れて、無菌化して、核酸の取り方を確立して、ウイルスの精製も確立して、遺伝子を読んでみて…。を続けて4年もたつと、さすがに必要な情報基盤が整ってきて、仕事がしやすくなってきました。
 『情報基盤』というとおおげさになりますが、部分的にではあっても遺伝子配列の情報が得られたことは、大変大きい。今の所手に入れたのは、ウイルスの全長配列と、ヘテロシグマの、ほんの部分配列の細切れ断片。ヘテロシグマのゲノムサイズから云えば本当にわずかな情報しか無い訳ですが、それでも、この配列の山を探ってみると、利用しがいのある配列が掘り起こせたりもします。たったそれだけの情報でも、あるとないとでは大違い。いろいろな解析がぐんとやりやすくなります。

 これまで、全くのブラックボックスのヘテロシグマを手探りでおっかなびっくりあつかっていた訳ですが。宿主にしても、ウイルスにしても、遺伝子配列がほんの少しでも分かると、それらがハンドルになるんですね。ここ2ヶ月ぐらいで手がかり整備が済んだおかげで、ぐいっと自分の土俵にヘテロシグマを引っ張り込めた感じ。

 まだまだ先は長いのですが、ここまでくるのも、一人ではとても無理!でした。いろいろな方々に助けていただいて、教えていただいて、お知恵も拝借して、やっとのことまでここまで来れたというのが本当のことです。振り返ってみると、いろいろな場面でいただいた手助け・アドバイスの有り難さが身にしみます。

 ヘテロシグマを扱うようになってからはさっぱりご無沙汰していた、しかし、こちらに来るまでには日常的に行っていた遺伝子発現解析。モデル生物であれば極めて普通にできるはずの手法を、ヘテロシグマを用いて久しぶりに手がけながら、じんわりと嬉しい♪
 
 未知の生き物、変わった生き物として初めて手を触れたヘテロシグマですが、核酸配列が扱いやすくなり、培養方法は確立し、となると、これはモデル系に近くなってきます。
 あとは、遺伝子導入方法を確立出来れば、分子細胞生物学的な研究対象としては言うことなし。
 とりあえず、今の状態で出来ることは総なめにして研究を進めながら、遺伝子導入については、楽しみついでに気長にトライしていきます。

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という、研究がらみの話題はさておき。

 今週は、勤続38年!の事務のK さんが退職されました。
 退職の日が近づくにつれて、いなくなっちゃうなんて、寂しいよね。。。と話題にでてくる人気者のKさん。
 いままでお世話になった感謝の気持ちを込めて、人生の次のステージにおおくりしましょう♪と、研究所あげてサプライズ・セレモニーがおこなわれました。

 Kさん勤務最後の日、正午になったたところで、申し合わせた通り研究所都合のつく人たち‥‥総勢80名もいたでしょうか‥‥が、そろっと会議室に潜んで、全く知らないでよばれて入っていらしたKさんを拍手とクラッカーで御出迎え。花束、プレゼント、そして金メダル!をお渡しして撮影大会♪

 企画された所長and事務長、なさることダンディーですね♪

 午後に御見かけしたKさんは、金メダルをかけて最後の仕事をされていました。

 Kさんのご人徳あってのことではありますが、それにしても、研究所をあげてサプライズ・セレモニーなんて、ほんとうにあたたかい職場です。
 こういうことが、じつは結構頻繁にあるんです、この職場。そのたびに、ここで働けてラッキー、と、ほのぼのします。

 Kさん、これからの楽しい生活の間を縫って、ときどきは遊びにきてくださいね。御元気な笑顔にお会いできるのを楽しみにしています♪

 
 
 

 

 


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