最近、ラッキーなことが続いております。
まず、某財団から研究助成金がいただけることになりました。
今年度終りまでの消耗品を買う予算にも事欠きながらも(まだ丸4か月以上あるのに!!)、遺伝子が合成したい、だの、高価な試薬を使った実験の条件設定がしたい、だの、使い道だけには事欠かない。
5月ごろにいくつもの申請書を書いたけれども、ふたを開けてみたら外して外して・・・・・しかし、残る最後の一つが、きちんと『あたって』くれました。
こんな生活心臓に悪い・・・・・・。
とはいえ、大概の研究費は使い切る期限が決まっています。この期間内に使い切らなければ、原則としては召し上げ・・・・堅実に貯金、ができないのがこの稼業の特徴です。宵越しの金はもてないわけで、つまりは制度として自転車操業が課せられてしまうわけですね。ま、代わりに、期限切れの次の日から次の研究費が入るようにすればいいわけですが・・・・・・。
今回は、運が良かった。めでたしめでたし。
と、研究費獲得の知らせに息を吹き返したところで、もう一つうれしいニュースが。
PacBioフリーシーケンスキャンペーンに選出していただきました。これで、ヘテロシグマの全ゲノムをもう一回読んでもらえます!
これまでにも書いたように、私たちは、一度、外注でヘテロシグマの全ゲノム配列解読を試みたのですが、どうも結果が・・・・・・。計算では、一度の実験で、ドラフト配列は得られるはずだったのに、ふたを開けてみたら役に立つほどの情報は得られなかったのです。世界的に顧客を持つ大手の会社で定評がある、という話だったけれど、どうも私たちは運が悪かった。
仕方なく、全ゲノム、ではなく、全発現遺伝子配列を得るためにもう一度別会社(今度は国内の会社)にRNAseqを委託し、こちらは、納得の結果が得られました。
でも、やっぱり「全ゲノム配列」情報はどーしてもほしい!
ほしいけれど、予算が・・・・・と思っていたところ、先日出席したNGS現場の会で聞きつけた耳寄りなお話し。
PacBioという会社が開発した、非常に特色のある技術を使って、面白そうな生物のゲノム配列を3名まで無料で読んであげます!というキャンペーンの募集です。この技術の良さを宣伝するためのキャンペーンというわけですね。初めは3名まで、という触れ込みだったこのキャンペーン、最終的には4名を選出したとのことでした。気前の良さに、感謝!
現場の会でこのキャンペーンの告知を聞いて、主催者である日本での代理店Tomy Digital Biologyの社員さん3名に、一生懸命アプローチしました。(アイディアの良さで、というよりもむしろ現場の会で『顔をつないだ』ことで選んでいただけたような気もしています。ははは)
とにもかくにも、わーい、うれしいな!
もう一度、きれいなヘテロシグマのゲノムDNAを抽出・精製して、今度こそ3度目の正直で、ゲノム配列を入手しよう!と意気込んでいます。
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