新年早々又しても1回お休みしてしまいました。
先週・今週と、投稿した論文のrevisionで唸っているうちにあっという間に時間がたってしまいました。
実験データを足す必要はないのですが、配列データを解析する方法と、その記述にいただいたコメントにどう返そうかと知恵を絞っておりました。
論文にしても、研究費申請書にしても、「紙に書いて、一発勝負で判断される」というのは、プレゼンテーションとは全く異なる次元の厳密さが要求されるのに加えて、ちょっとした言葉の選択や図の出し方によって印象がガラリと変わるのにもかなり緊張します。
今回も、そのあたりにコメントがつき、こちらの意図をきちんと説明しあちらの懸念にもお答えするにはどうしたら良いか。。。いくつかの解析と図示の仕方を試し、文章を練っているうちにあっという間に10日近くが経ってしまいました。
まあ、これまでも、このグループから出る論文を書く作業は、相談相手が近くにいない状態でやってきたのですが、今回は正真正銘single author論文であるせいもあり、かなり慎重になっています。
とはいえ、『ささやかではあっても、自分がそこを掘らなければ見つからなかった何らかの『真実』の面白さをどう伝えるか』に知恵をしぼるのは、なんだかんだ言って、研究の醍醐味の一つだと、いつも思います。そして、議論の洗練と厳密化を可能にする「査読」のシステムって、やっぱり時間をかけて培われてきたアカデミアの知恵だよなぁ、とも。
ちょうど、ただいま卒or修or博論シーズン。学生さんたちは、今頃皆苦悩しながら仕事をまとめようともがき、そして指導教員からのダメ出しを受けて時に頭から湯気を立てている時期な訳ですが。
指導教員が、誠意を持って、適切に厳しく指導すればするほど、多分ダメ出しする数は増えるけれど、特に卒論あたりだと、締め切りがやってきたら、とにかく提出(そして受理)ということになりがち、だったりも、します、ね。
一方、論文の査読って、ちゃんと隅から隅まで答えないと、いや場合によっては答えても、それが適切でないと判断されると、却下されて正真正銘振り出しに戻り、別の雑誌に投稿なんてことも十分あり得るわけで。
考えてみれば、大学という場所にいる人間たちの中で、ダメ出し係に見える教員が、一番ダメ出し受けた経験が多いことに今更ながら気づき、ちょっと苦笑いです。
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