9月1日で、お陰様で、グループ設立から4年が経ちました。所内・所外で助けてくださる皆様のお陰で、研究が進んでいるのは本当に有り難いことです。
グループ、というわりには、未だに二人でやっておりますが、4年間の積み重ねを実感する機会も増えてきました。
仕事を進めなくては。結果をださなくては!という前向きな焦りを大事に、5年目に突入です。今後ともどうぞよろしくお願いします。
先週のゲノム支援会議は、いろいろと面白く、考えさせられるものがありました。
『面白かった』理由の大きな部分を占めるのは、この支援でカバーされているゲノムが由来する生物種が多彩なことが最大の理由だと思います。
いわく、カブトムシ、てんとう虫、珪藻、アサガオ、コケ、ホヤ、ウナギ、イモリ、ヘテロシグマ、so on and so forth
拡大班会議締めくくりの討論で、領域長が『ゲテモノ・ゲノムとでも申しましょうか、ありとあらゆる生物種のゲノム配列に関わる支援をすることで、生物学の進展に貢献している』というような発言をされました。
いえ、冗談はさておき、この多彩さが、面白さの所以。
現代の生物学が、マウス・線虫・ナズナ・ショウジョウバエ・ゼブラフィッシュ・酵母・クラミドモナス…といった、『モデル生物』を中心に粛々と進められてきたのは、そもそもは、生物があまりに多彩で複雑で、生命にかかわるさまざまな謎を解き明かすのがあまりに困難だったから。
でも、NGS技術の発展とともに、気の早い人が、そろそろモデル生物の出番もおわったかも…などとあちこちでちらほらと言い始めた昨今、これまでにモデル生物を用いて蓄積されてきた知識と技術をもって、もっと多彩な生物の、その多彩さの所以に目を向けて解析を始めることが出来る時代に入ったわけです。
面白い生き物たちを面白く研究したい研究者が特に大学に沢山いる一方で、しかしそのポジションにいてNGSをばんばんつかってde novoでゲノムや発現遺伝子を読んで…なんていうのは、ううむ、予算的に大分キビシい。
それを可能にしてくれるのが、この『ゲノム支援』なわけで、来年以降の存続を強く強く望んでいます。
それとは別に、支援班の先生方、本当に大変だと思います…。
私自身は、自分がやっていることを、密かに『なぜなにサイエンス』と分類しています。面白そうなことを見つけて、なんで?どうして?と掘り下げていくスタイルの研究。たとえば、面白そうな現象を見つけて、そのメカニズムを解明して、そこで明らかになったこの分子の機能についてもっと掘り下げたら、他にもこういう場面で働いているのが分かって…、と、芋づる式に繋がって行けば理想的。というよりも、そういう風につなげて行ける題材を探し続けながら、掘り下げながら…という方向で進む、誤解を恐れずに言えば『自分の興味』本位に、気が向いた方向に進んで行く。
一方で、支援班の先生方は、この支援の範囲内で言えば、こちらの『こんなこと見てみたい!』という要望を、確実に支援する、という形で研究を行っていることになります。解析の対象は選ばず、しかし、お手持ちの手法を最大限に生かして研究に参画する、という形なわけです。
もちろん、そういう形の研究の進め方に興味を持っておいでだからこそ、支援班に入られていると思うのですが、こちらが助けていただいた分、きちんとした『恩返し』…行っていただいた解析を入れて論文を書き上げ、支援班の先生方には共著者として入っていただき、更にその後の研究を発展させる…ができなければ、続かなくなってしまうな、という思いを新たにしました。
来年以降も続けてほしい!とこれだけ思うのならば、しっかり仕事をまとめよう、と当たり前のことながら、改めて肝に銘じて帰ってきました。
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さて。先週のゲノム支援会議は、いろいろと面白く、考えさせられるものがありました。
『面白かった』理由の大きな部分を占めるのは、この支援でカバーされているゲノムが由来する生物種が多彩なことが最大の理由だと思います。
いわく、カブトムシ、てんとう虫、珪藻、アサガオ、コケ、ホヤ、ウナギ、イモリ、ヘテロシグマ、so on and so forth
拡大班会議締めくくりの討論で、領域長が『ゲテモノ・ゲノムとでも申しましょうか、ありとあらゆる生物種のゲノム配列に関わる支援をすることで、生物学の進展に貢献している』というような発言をされました。
!!『ゲテモノ・ゲノム』!!
なかなか、すてきな響きですね♪
いえ、冗談はさておき、この多彩さが、面白さの所以。
現代の生物学が、マウス・線虫・ナズナ・ショウジョウバエ・ゼブラフィッシュ・酵母・クラミドモナス…といった、『モデル生物』を中心に粛々と進められてきたのは、そもそもは、生物があまりに多彩で複雑で、生命にかかわるさまざまな謎を解き明かすのがあまりに困難だったから。
でも、NGS技術の発展とともに、気の早い人が、そろそろモデル生物の出番もおわったかも…などとあちこちでちらほらと言い始めた昨今、これまでにモデル生物を用いて蓄積されてきた知識と技術をもって、もっと多彩な生物の、その多彩さの所以に目を向けて解析を始めることが出来る時代に入ったわけです。
面白い生き物たちを面白く研究したい研究者が特に大学に沢山いる一方で、しかしそのポジションにいてNGSをばんばんつかってde novoでゲノムや発現遺伝子を読んで…なんていうのは、ううむ、予算的に大分キビシい。
それを可能にしてくれるのが、この『ゲノム支援』なわけで、来年以降の存続を強く強く望んでいます。
それとは別に、支援班の先生方、本当に大変だと思います…。
私自身は、自分がやっていることを、密かに『なぜなにサイエンス』と分類しています。面白そうなことを見つけて、なんで?どうして?と掘り下げていくスタイルの研究。たとえば、面白そうな現象を見つけて、そのメカニズムを解明して、そこで明らかになったこの分子の機能についてもっと掘り下げたら、他にもこういう場面で働いているのが分かって…、と、芋づる式に繋がって行けば理想的。というよりも、そういう風につなげて行ける題材を探し続けながら、掘り下げながら…という方向で進む、誤解を恐れずに言えば『自分の興味』本位に、気が向いた方向に進んで行く。
一方で、支援班の先生方は、この支援の範囲内で言えば、こちらの『こんなこと見てみたい!』という要望を、確実に支援する、という形で研究を行っていることになります。解析の対象は選ばず、しかし、お手持ちの手法を最大限に生かして研究に参画する、という形なわけです。
もちろん、そういう形の研究の進め方に興味を持っておいでだからこそ、支援班に入られていると思うのですが、こちらが助けていただいた分、きちんとした『恩返し』…行っていただいた解析を入れて論文を書き上げ、支援班の先生方には共著者として入っていただき、更にその後の研究を発展させる…ができなければ、続かなくなってしまうな、という思いを新たにしました。
来年以降も続けてほしい!とこれだけ思うのならば、しっかり仕事をまとめよう、と当たり前のことながら、改めて肝に銘じて帰ってきました。
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