これがなければ実験できない、という、大変便利な機器があるのですが、どうも、年末からこれの調子が悪かった。
これは修理しかない、と、修理に出してみたところ、先方の反応悪し。
この機器は、米国に製造元があって、輸入しているのですが、そもそもの製造元が大変小さな会社なので、当然日本の中に支社などあるわけもなく。
国内の輸入元会社に送り返しても、結局何が悪いのかわからずに、私たちの大切な相棒は、製造元の米国に送り返されてドック入り(?)となりました。1か月は入院だそうです。
こういう、製造元の技術者が日本国内にいてくれない機器って、ほんと、困ります。
動いている時に便利だった分、不満がふつふつと・・・・・。
結局、すったもんだの末、さらに新品をおろして代替機として出していただくことで一時的解決を見ました。(……この時のすったもんだの交渉は、米国にいた時の家主さんだの車屋さんだのとの交渉を思い出すような、なかなか力ずくのものでした。)
それにしても。
日本って、技術立国のはずが、このような生命科学の研究機器についてはなぜ常に後れを取るのでしょう。こういうもの、日本の会社が頑張って作ってくれたら、絶対売れるのになぁ!儲かるだろうになあ!!といつもおもいます。
プラスチック消耗品まで、他国の製品をわざわざ輸入して、すべての機器・消耗品に、米国にいた時の2割5分ましは払っている。こういうことを、例えば国内の製薬会社がやっていたら、そりゃあ海外との新薬開発競争には勝てないよなぁ・・・・・・。
例えば電気泳動に必要な器具とか、プラスチック消耗品も、一部は日本の会社が製造しているものがあるのですが、米国にいったときに、これらがものすごく懐かしかったのです。タンパク質用の電気泳動槽、液漏れしない。チューブはぴちっと閉まるし。ピペットマンのチップ、ホント液切れいいし。
日本にいたら当たり前の、「きちっと閉まる・締まる、水漏れしない」は、米国ではかなり珍重される現象なのです。隙間風は当たり前だし、私が入居したすべてのアパートで、台所シンクの下のP字管、必ず漏れました。これ、ほんと。
日本の貿易赤字が黒字が…という話が出ると、必ず出てくる技術立国、とか技術革新、とかいう言葉。わざわざ新しくがんばらなくても、あるものをうまくマーケティングするだけで違うんじゃないかなぁ、などと、妙な方向に頭が行ってしまった一週間でした。
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