さて、自己紹介的記述が続きます。
そもそも、岡山大学資源植物科学研究所って、なにさ??と思われる方は、こちらをチェックしてみてください。
平たい言い方をしてみれば、この研究所は岡山大学の一部で、倉敷にある飛び地キャンパス。様々な植物についての生物学的・農学的研究を行っている、『大学附置研究所』です。
倉敷美観地区の街並み。目抜き通りから1本入った通りが特に素 敵だと思います。 |
植物と一口に言ってもいろいろありますが、当研究所が力を入れているのは、大麦とイネ。観光地である倉敷美観地区の近くというロケーションから考えて、贅沢な面積の実験圃場を有しています。他にも、植物の研究を行うための「実験モデル」として用いられてきたシロイヌナズナやタバコをもちいた研究もおこなわれています。異なる研究テーマを追う15の研究グループに分かれており、それぞれが関心のある植物(作物)でおこっている関心のある現象について、分子レベルで研究を行っております。もちろん、岡大大学院に所属する学生さんたちもここで日々研究をしています。植物・作物というキーワードから想像が可能なように、岡大の中でも農学部と交流が盛んです。岡山駅から徒歩20分のところにあるメインの津島キャンパスからは隔絶されており、資源研には大学キャンパスの雰囲気は全く、と言っていいほどありませんが、その代わり、教官一人当たりが一緒に研究している学生さんの数は非常に少なく、マンツーマン(あるいはそれよりも濃い?!)研究指導を受けられるというのは非常に大きな魅力と思います。
研究棟2階から見た実験圃場。 |
で、私は、このうちの一つである「萌芽的・学際的新展開グループ」の、現在のところは唯一の専任教官です。主に手を染めているのは、とある植物プランクトンとそのウイルスについての研究です。そう、植物にも、そして、植物プランクトンにも(!)感染するウイルスはいるんですよ。案外知られていない事実ですが、人類が最初にウイルスという存在を見出したのは、植物から。タバコモザイクウイルスが、人類が発見した最初のウイルスなんです。で、今まで、私はシロイヌナズナやタバコに感染する植物ウイルスの感染過程について分子レベルで研究をしてきたのですが(詳しくはこちら)、現在では新しい宿主(ある特定のウイルスが感染する生物種、私の研究の場合には『とある植物プランクトン』)とウイルスの関係に方向転換を試みています。
さて、ウイルスとは・・・・・・と書き始めると長くなるので、また来週。
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