はやいもので、新年度が始まって1か月半が経過しようとしています。
とはいえ、実験室引っ越しにかなりの時間がとられ、さらにゴールデンウィークも入り、私たちにとっては、やっとのことで新年度始動!の実感が沸いてきたところです。
科研費採択結果は新年度第一日目に通知される、ということは以前にも書きましたが、実際、採択結果がわからないと、そもそもの計画が立てられない仕事もたくさんあります。
せめて、結果は3月15日ぐらいに通知してくれたらいいのになぁ!
引っ越しだのなんだののごたごたもあったので、やっとのことで、さて、プロジェクト始動、というところです。
新しいプロジェクトを始めるとなると、あれもやりたい。これもやらなきゃ。
それに加えて、以前から持ち越している懸案事項も、ひとつずつ解決していかなければ。
やりたいことはいろいろあれど、手は限られているので、優先順位を考えてひとつひとつこなしていかなければなりませんね。
ところで。
当研究所は、今年10月に、創立100周年を迎えます。というわけで、なにかと『100』があちこちに顔を出すのですが。
まずは、ウェブサイトトップのこれ。人文字、ならぬ、布文字で100。所員みんなで赤い布をもって、空から飛行機で撮影してもらったものです。
がやがや撮影会、楽しかったです(笑)。
さらに、圃場を管理されている先生の遊びゴゴロで、レンゲ畑がこんな風に。
ちょっとゆがんだ数字が、かわいいですね。
とはいえ、今は、このレンゲも鋤きこまれて、もうすぐ田植えの季節です。
岡山大 資植研 萌芽・学際新展開G公式ブログです。 毎週、私たちがどのような仕事をしているか、大学で研究するというのはどういう生活なのかをお知らせしていこうと思います。 どうぞよろしくお願いします。
2014年5月9日金曜日
2014年5月2日金曜日
そして新学期
私たちが所属する資源植物科学研究所は、岡山県倉敷市にありまして、岡山大学の一部です。岡山大学は、倉敷も含めいくつかキャンパスを持っていますが、メインキャンパスは、岡山駅から徒歩20分ほど離れた津島キャンパス。
つまり、私たちはメインキャンパスからは隔絶されているわけで、大学、というところにつきものの季節感・・・・・4月入学、7月から8月は夏休み、試験期間中の緊張感、冬休み、そして3月がやってくると卒業の季節・・・・・というものが、ほぼまったく感じられない生活を送っています。
ときどき、用事で本学に行くと、当然ながら学生さんがたくさんいて、『!!そうだ、大学ってこういうところだったよね~~!!』と、今更ながらの驚きを感じてしまうわけです。
という、飛び地キャンパスの悲哀を味わっている私たちですが、今週は、農学部との交流会のため、倉敷キャンパスに今年の入学生が大挙して押し寄せてくれました。
全部で約120名の1回生と教員がやってきてくれると、今更ながら、いつもはずいぶん静かなんだなぁ・・・というのが逆によくわかります。
この見学は、授業の一環として、レポート提出が課せられているものですが、所員の説明にずいぶん熱心に耳を傾けてくれました。
ところで、写真に写っているのは、旧事務室。前にも書いた、増改築に向けて空けた部屋です。来年の今頃は、この写真に写っている部屋の代わりに、新しい建物で新入生をお迎えすることになるわけですね。
つまり、私たちはメインキャンパスからは隔絶されているわけで、大学、というところにつきものの季節感・・・・・4月入学、7月から8月は夏休み、試験期間中の緊張感、冬休み、そして3月がやってくると卒業の季節・・・・・というものが、ほぼまったく感じられない生活を送っています。
ときどき、用事で本学に行くと、当然ながら学生さんがたくさんいて、『!!そうだ、大学ってこういうところだったよね~~!!』と、今更ながらの驚きを感じてしまうわけです。
各研究グループごとの説明を熱心に聞く新入生のみなさん。
雨降りながらオオムギが植わった圃場見学もメニューに組み
込まれていました。
|
全部で約120名の1回生と教員がやってきてくれると、今更ながら、いつもはずいぶん静かなんだなぁ・・・というのが逆によくわかります。
この見学は、授業の一環として、レポート提出が課せられているものですが、所員の説明にずいぶん熱心に耳を傾けてくれました。
ところで、写真に写っているのは、旧事務室。前にも書いた、増改築に向けて空けた部屋です。来年の今頃は、この写真に写っている部屋の代わりに、新しい建物で新入生をお迎えすることになるわけですね。
2014年4月25日金曜日
やっとのことで・・・・
引っ越し完了!
『大変だった!!!』感が発散されるタイトルですが、実は私たちのグループの引っ越しなんて、他のグループに較べたら本当にカンタン・・・・・・。
それにしても、仕事はほとんど止まってしまうし、動く、というだけでも結構な労力でした。
これで、やっと元のペースで仕事ができます。バンザイ!
とはいえ、以前の実験室や居室にも愛着があったわけで、出てくるときには妙にしみじみした気分になりました。
殊に、居室。
私たちが居室にしていた部屋は、以前は『名誉教授室』だったそうで、助教一人の教官室としては異常に広い部屋で、ここに昔ながらの大ぶりな応接セットが入っていたんです。
アームチェア二つとカウチが一つ、コーヒーテーブルが一つ。
どうみても昭和40年代的古臭いデザインの応接セットなのですが、すわり心地がとてもよく、人が集まりやすい部屋でした。職場の新年会やBBQのあとの2次会部屋としてなかなか重宝されていたのですが、その応接セットとも、このたびの移動を持ってさようなら。
これは、ちょっと切なかったな~~(笑)。
なんて言っているうちに、来週はゴールデンウィークですね。倉敷もよい季節です。
引っ越し組がバタバタしているうちに、今年も、レンゲが咲く季節になりました。
というわけで、当所恒例の、倉敷市内の幼稚園・保育園を招待しての、レンゲ摘みシーズン。今年は1週間に1200人の保育園・幼稚園児たちが訪れるとのことでした。
『大変だった!!!』感が発散されるタイトルですが、実は私たちのグループの引っ越しなんて、他のグループに較べたら本当にカンタン・・・・・・。
それにしても、仕事はほとんど止まってしまうし、動く、というだけでも結構な労力でした。
これで、やっと元のペースで仕事ができます。バンザイ!
や~~、空っぽになっちゃった・・・・・・。楽しく過ごさせ
てもらった部屋でした。
|
殊に、居室。
私たちが居室にしていた部屋は、以前は『名誉教授室』だったそうで、助教一人の教官室としては異常に広い部屋で、ここに昔ながらの大ぶりな応接セットが入っていたんです。
アームチェア二つとカウチが一つ、コーヒーテーブルが一つ。
どうみても昭和40年代的古臭いデザインの応接セットなのですが、すわり心地がとてもよく、人が集まりやすい部屋でした。職場の新年会やBBQのあとの2次会部屋としてなかなか重宝されていたのですが、その応接セットとも、このたびの移動を持ってさようなら。
これは、ちょっと切なかったな~~(笑)。
なんて言っているうちに、来週はゴールデンウィークですね。倉敷もよい季節です。
引っ越し組がバタバタしているうちに、今年も、レンゲが咲く季節になりました。
というわけで、当所恒例の、倉敷市内の幼稚園・保育園を招待しての、レンゲ摘みシーズン。今年は1週間に1200人の保育園・幼稚園児たちが訪れるとのことでした。
レンゲを積んだり、写真を撮ったり。元気のよい声がこだましています。
色とりどりの体操帽が、かわいらしい眺めですね。
|
2014年4月18日金曜日
引き続き引っ越し中
いやはや、ラボの引っ越しがこんなにおおごとだとは。
今週のメインイベントは、壁のペンキ塗り。そもそもは、建物と外を直結する出入口とその前室として使っていた空間を改造して、そこを培養に使う部屋としたのですが、元の用途からして、ひどく埃っぽいし壁も汚れています。皆で力を入れて磨いて、かなりきれいにしたのですが、ううん、これを培養に使って一年間コンタミに悩まされる続けるなんてことになったら忌々しいことこの上ない・・・・。
私自身は、機能的でさえあれば見かけは気にしないのですが、しかし、『不潔感』があるというのは、これは実用に差支える可能性高し。何とかしたい、と思いました。
では、壁を上から新品のペンキで塗りこめてしまおう!と、急きょペンキ塗りをすることに。
アメリカで生活している間にやってみたのですが、これが結構楽しいのです。ちゃんと道具をそろえると、サクサク進むし、成果がはっきり目に見える。2グループ共同での作業なので人でも十分。
前日に、マスキングテープを張って下準備。培養部屋は、次の日朝9時に塗り初めて、細かいところの丁寧な仕上げを別にして、10時半にはほぼ仕上がりました。
色は、無難にアイボリー。無難すぎるかな・・・?とも思いましたが、狭くて窓が小さい空間なので、やはり明るい色で正解だったようです。
部屋を共有する別グループは、もう一部屋も塗っていました。こちらも、午前中には仕上がって、それならば、共有する居室も塗ってしまおう!ということで、午後1時から居室の壁も塗りはじめ、しっかり塗り終えました。
3部屋が一日できれいになったわけで、大変とはいえ、やってよかったです。
そして、来週はクライマックス。培養室にクリーンベンチや培養器を移動し、さらに居室の移動も完了。てんやわんやは来週も続くわけですが、それさえ終われば、新しい環境で元気に研究再開・・・・のはず、です。
今週のメインイベントは、壁のペンキ塗り。そもそもは、建物と外を直結する出入口とその前室として使っていた空間を改造して、そこを培養に使う部屋としたのですが、元の用途からして、ひどく埃っぽいし壁も汚れています。皆で力を入れて磨いて、かなりきれいにしたのですが、ううん、これを培養に使って一年間コンタミに悩まされる続けるなんてことになったら忌々しいことこの上ない・・・・。
私自身は、機能的でさえあれば見かけは気にしないのですが、しかし、『不潔感』があるというのは、これは実用に差支える可能性高し。何とかしたい、と思いました。
では、壁を上から新品のペンキで塗りこめてしまおう!と、急きょペンキ塗りをすることに。
前日に、マスキングテープを張って下準備。培養部屋は、次の日朝9時に塗り初めて、細かいところの丁寧な仕上げを別にして、10時半にはほぼ仕上がりました。
色は、無難にアイボリー。無難すぎるかな・・・?とも思いましたが、狭くて窓が小さい空間なので、やはり明るい色で正解だったようです。
使用前(上)と使用中(下)。この部屋は、一緒にペンキ塗りし
たグループのお部屋ですが、ここまで違いが見えるとやりが
いがありますよね
|
3部屋が一日できれいになったわけで、大変とはいえ、やってよかったです。
そして、来週はクライマックス。培養室にクリーンベンチや培養器を移動し、さらに居室の移動も完了。てんやわんやは来週も続くわけですが、それさえ終われば、新しい環境で元気に研究再開・・・・のはず、です。
2014年4月11日金曜日
・・・・引越し!
さて、前々からわかってはいましたが、とうとうやってきました。研究室引越し。
今年度、研究所の大規模な増改築が入りました。
当所にとっては、とてもよいことです。何せ古い建物で、さいきんはどこからかはいってきてすみついたクマネズミくんが大暴れして、戦々恐々。岡山は地震もすくないとはいえ、耐震性も気になります。くわえて、隙間風のおかげで通気性がよい=省エネ効果はほぼ皆無、とくれば、そろそろ何とかしてほしいかな、という気分でした。
いろいろな意見があったのですが、一度頑張って増改築すれば、床面積も増えるし、みんなハッピー、Viva 増改築!
・・・・・・・・・・とはいえ、実際の引っ越しは大変です。
私たちは、現在入っている部屋の筋向いと3部屋向こうにお引越し、それよりも長い距離動かすものは、引っ越し業者さんが入ってくれて・・・・・と、大変恵まれた状態ではあるのですが、やはりモノを動かすって、大騒ぎ。
3日で実験室引っ越しを完了を夢見ておりましたが、これは、まるまる1週間かかりますね。
今まで住み慣れたメインの実験室からもさようなら。
新しく入る部屋は、残念ながら壁があまり綺麗ではありませんが、電気容量がものすごく多い!これは大変、ありがたいことです。中央実験台は、ドアの横幅より大きいため、ただ運び出すことができず、分解⇒運搬⇒組立と、大掛かりなこと。
引っ越しの最中に、偶然思いついて、今までと中央実験台の配置を変えてみたら、部屋がぐんと広く使えることがわかって、大喜びでした。不便な仮住まい暮らしをなんとかしのぐつもりが、実際に新しい部屋に入ってみたら、前よりも快適に働けそうです。
引っ越し7割方終了@水曜日。夕方からは新歓パーティーでした!
ところで、引っ越した先の部屋の一つからは、例の桜の木が目の前にどおんと!
いままでは、自室からではなくて、廊下から見えていたのですが、今回は実験室の目の前です。ラッキー♪
今年度、研究所の大規模な増改築が入りました。
当所にとっては、とてもよいことです。何せ古い建物で、さいきんはどこからかはいってきてすみついたクマネズミくんが大暴れして、戦々恐々。岡山は地震もすくないとはいえ、耐震性も気になります。くわえて、隙間風のおかげで通気性がよい=省エネ効果はほぼ皆無、とくれば、そろそろ何とかしてほしいかな、という気分でした。
いろいろな意見があったのですが、一度頑張って増改築すれば、床面積も増えるし、みんなハッピー、Viva 増改築!
・・・・・・・・・・とはいえ、実際の引っ越しは大変です。
私たちは、現在入っている部屋の筋向いと3部屋向こうにお引越し、それよりも長い距離動かすものは、引っ越し業者さんが入ってくれて・・・・・と、大変恵まれた状態ではあるのですが、やはりモノを動かすって、大騒ぎ。
3日で実験室引っ越しを完了を夢見ておりましたが、これは、まるまる1週間かかりますね。
今まで住み慣れたメインの実験室からもさようなら。
新しく入る部屋は、残念ながら壁があまり綺麗ではありませんが、電気容量がものすごく多い!これは大変、ありがたいことです。中央実験台は、ドアの横幅より大きいため、ただ運び出すことができず、分解⇒運搬⇒組立と、大掛かりなこと。
引っ越しの最中に、偶然思いついて、今までと中央実験台の配置を変えてみたら、部屋がぐんと広く使えることがわかって、大喜びでした。不便な仮住まい暮らしをなんとかしのぐつもりが、実際に新しい部屋に入ってみたら、前よりも快適に働けそうです。
引っ越し7割方終了@水曜日。夕方からは新歓パーティーでした!
ところで、引っ越した先の部屋の一つからは、例の桜の木が目の前にどおんと!
いままでは、自室からではなくて、廊下から見えていたのですが、今回は実験室の目の前です。ラッキー♪
2014年4月4日金曜日
新年度です。
このタイトル、実は去年も使っていました・・・・・(笑)。
4月に入って、フレッシュスタート、新年度です。所の中庭の桜も咲きました!
加えて、おかげさまで科研費もとれました。
これからの研究計画の実行に向けて、やりたいこと・やらなければならないことがいっぱい。
そのうちの一つが、ヘテロシグマからの葉緑体の大量精製です。
ヘテロシグマは、一つの細胞に10個から20個の葉緑体をもっています。
これを大量に集めて精製したい。
葉緑体は細胞の中に入っていて、しかもそれ自体が膜に囲まれた構造を持っている。というわけで、細胞膜をこわして、中に入っているもろもろから、葉緑体を集めてくればいいわけです。
とはいえ、細胞膜を壊すときに、勢い余って葉緑体の膜構造までを壊してはいけない。
実は、この方法を、藻類のモデルシステムであるクラミドモナスを用いて確立した人たちがいるのです。
で、これを使ってみたのですが、やはり違う藻類を使っているだけあって、条件設定の必要がありそうです。できれば4月中に完了したいので、しばらくあれこれやってみます。
と、気分は大変前向きなのですが、例の改築のための実験室引っ越しも、来週月曜日から始まります。大変忙しくなりそうな新年度の幕開きです。
4月に入って、フレッシュスタート、新年度です。所の中庭の桜も咲きました!
加えて、おかげさまで科研費もとれました。
これからの研究計画の実行に向けて、やりたいこと・やらなければならないことがいっぱい。
そのうちの一つが、ヘテロシグマからの葉緑体の大量精製です。
ヘテロシグマは、一つの細胞に10個から20個の葉緑体をもっています。
これを大量に集めて精製したい。
葉緑体は細胞の中に入っていて、しかもそれ自体が膜に囲まれた構造を持っている。というわけで、細胞膜をこわして、中に入っているもろもろから、葉緑体を集めてくればいいわけです。
とはいえ、細胞膜を壊すときに、勢い余って葉緑体の膜構造までを壊してはいけない。
実は、この方法を、藻類のモデルシステムであるクラミドモナスを用いて確立した人たちがいるのです。
で、これを使ってみたのですが、やはり違う藻類を使っているだけあって、条件設定の必要がありそうです。できれば4月中に完了したいので、しばらくあれこれやってみます。
と、気分は大変前向きなのですが、例の改築のための実験室引っ越しも、来週月曜日から始まります。大変忙しくなりそうな新年度の幕開きです。
2014年3月28日金曜日
そろそろ収束傾向ですが・・・・・先週の続き
今回は、剽窃について。
剽窃って、最初に出てきたときには、なんて読むのさ?というぐらい特殊な言葉に見えましたが、つまりは引用先を明示しないで盗用することを指します。
何で、剽窃しちゃいけないの?と理由を聞かれれば、まずは、著作権の問題。引用先を明示しないと、無断転載に当たってしまいます。
面白いことに、自分が著者である論文をそのまま丸写しして引用元をしめさなくても『剽窃』になり得ます。なぜかといえば、論文がある出版社から専門誌上に発表されるときには、著者は論文の著作権を出版社に譲渡するという手続きを踏むのです。だから、私が書いて論文として発表した文章を、私がそのまま引用先を書かずに丸写ししても、これもアウト。自己剽窃、という、一見矛盾した状態はこういう場合に起きえるわけです。特に、以前の論文発表した図表や写真などを、自分が書く総説に使いたい、等という場合には、原則としては以前の論文を出した出版社に問い合わせて、転載の許可を取らなければならないというわけです(雑誌によっては、著者による再利用であれば引用元を明示していれば可と明記しているものもあります)。
というわけで、あの騒動の最中に、某大学教授がテレビのコメンテータとして出演して、「誰もが認める事実なんだからコピペは全く問題ない」とおっしゃったのは、大間違い。大学教授にこんなことを言っていただいては大変困ります。
逆に、極端に言えば『コピペ文・・・・・・(引用元を示す情報)』という風に、一つ一つのコピペ文に出所についての情報をきちんと示せば、一応OKということになるわけですね。
とはいえ、やはり自分の文章を書くのにコピペ連発では文章の体をなさなくなるわけで、元情報としてコピペしても、いろいろいじっているうちにもとの文章の情報は残っても、文章自体は残らないのが普通と思われます。
ここまでは当たり前といえば当たり前。
しかし、著作権なんていう法律用語を持ち出さなくたって、まとまった量の文章の剽窃は、やはり研究者としては相当恥ずかしいことです。
論文を書こうという時に、剽窃し得る部分としては、Introductionと Materials and Methodsでしょう。Materials and Methodsのほうは、そもそも丸写しで用が済むならば、○○らによる△△年に発表された論文参照、と書けばおしまいですし、細かいところを変えたのならば、大部分は○○らによる△△年に発表された論文の方法により、××の部分を変更した、と書けばよい。
問題はIntroductionのほうです。
Introductionは、その論文の研究を計画するきっかけになった背景を説明した部分。多くの先行研究の情報を整理して、そこから立ち上げた自分のオリジナルなアイディアを説明することが目標なわけです。やはり、ここが多くの引用文献にのっとって緻密に組み立てられたものであれば、論文の『格』が上がります。
難しいけど。
自分の研究の根幹にかかわる部分で、しかも難しいからこそ、ここの部分をはじめから投げて剽窃に走るというのは、見つからなくても、大変よろしくないわけです。とくに、これが、博士号という学位に値するか否かの審査に付される博士号論文ともなると、そもそも博士号を授与して大丈夫?という疑問は当然出てきます。そういう意味でも指導教官や審査員もしっかり目を光らせないといけなかったわけですし、そもそも、剽窃OK!なんていう教育はあり得なかったわけです。
ところで、この件についていろいろな研究分野の方が文章を書いていらっしゃいますが、そのうちのおひとりが、『いわゆる理系の実験科学者は、イントロを大変粗末に扱う』という意味のことを書いていらして、ドキッとしました。
以前から、本当だったら、実験を進めながらじっくり時間をかけてイントロを書き上げ、結果がそろったところで図表を用意して、結果・考察と書き上げて、実験方法を付けた上で要旨を書き上げて、最後に文献を付けておしまい、というのが本筋だとおもっているのですが、なかなかそれができない。
でも、イントロがしっかりしている論文ほど、読んでいる方だってひきつけられるし、論文としての格があがる・・・・ということは、いわば『上のジャーナルが狙える』研究になる、わけです、考えてみれば。
今回の騒動、見ていると胸が痛くなったり妙に消耗したり、ということが多かったのですが、私にとって、一つ収穫だったのは、この、Introductionの大切さを思い出させてくれたことでした。
剽窃って、最初に出てきたときには、なんて読むのさ?というぐらい特殊な言葉に見えましたが、つまりは引用先を明示しないで盗用することを指します。
何で、剽窃しちゃいけないの?と理由を聞かれれば、まずは、著作権の問題。引用先を明示しないと、無断転載に当たってしまいます。
面白いことに、自分が著者である論文をそのまま丸写しして引用元をしめさなくても『剽窃』になり得ます。なぜかといえば、論文がある出版社から専門誌上に発表されるときには、著者は論文の著作権を出版社に譲渡するという手続きを踏むのです。だから、私が書いて論文として発表した文章を、私がそのまま引用先を書かずに丸写ししても、これもアウト。自己剽窃、という、一見矛盾した状態はこういう場合に起きえるわけです。特に、以前の論文発表した図表や写真などを、自分が書く総説に使いたい、等という場合には、原則としては以前の論文を出した出版社に問い合わせて、転載の許可を取らなければならないというわけです(雑誌によっては、著者による再利用であれば引用元を明示していれば可と明記しているものもあります)。
というわけで、あの騒動の最中に、某大学教授がテレビのコメンテータとして出演して、「誰もが認める事実なんだからコピペは全く問題ない」とおっしゃったのは、大間違い。大学教授にこんなことを言っていただいては大変困ります。
逆に、極端に言えば『コピペ文・・・・・・(引用元を示す情報)』という風に、一つ一つのコピペ文に出所についての情報をきちんと示せば、一応OKということになるわけですね。
とはいえ、やはり自分の文章を書くのにコピペ連発では文章の体をなさなくなるわけで、元情報としてコピペしても、いろいろいじっているうちにもとの文章の情報は残っても、文章自体は残らないのが普通と思われます。
ここまでは当たり前といえば当たり前。
しかし、著作権なんていう法律用語を持ち出さなくたって、まとまった量の文章の剽窃は、やはり研究者としては相当恥ずかしいことです。
論文を書こうという時に、剽窃し得る部分としては、Introductionと Materials and Methodsでしょう。Materials and Methodsのほうは、そもそも丸写しで用が済むならば、○○らによる△△年に発表された論文参照、と書けばおしまいですし、細かいところを変えたのならば、大部分は○○らによる△△年に発表された論文の方法により、××の部分を変更した、と書けばよい。
問題はIntroductionのほうです。
Introductionは、その論文の研究を計画するきっかけになった背景を説明した部分。多くの先行研究の情報を整理して、そこから立ち上げた自分のオリジナルなアイディアを説明することが目標なわけです。やはり、ここが多くの引用文献にのっとって緻密に組み立てられたものであれば、論文の『格』が上がります。
難しいけど。
自分の研究の根幹にかかわる部分で、しかも難しいからこそ、ここの部分をはじめから投げて剽窃に走るというのは、見つからなくても、大変よろしくないわけです。とくに、これが、博士号という学位に値するか否かの審査に付される博士号論文ともなると、そもそも博士号を授与して大丈夫?という疑問は当然出てきます。そういう意味でも指導教官や審査員もしっかり目を光らせないといけなかったわけですし、そもそも、剽窃OK!なんていう教育はあり得なかったわけです。
ところで、この件についていろいろな研究分野の方が文章を書いていらっしゃいますが、そのうちのおひとりが、『いわゆる理系の実験科学者は、イントロを大変粗末に扱う』という意味のことを書いていらして、ドキッとしました。
以前から、本当だったら、実験を進めながらじっくり時間をかけてイントロを書き上げ、結果がそろったところで図表を用意して、結果・考察と書き上げて、実験方法を付けた上で要旨を書き上げて、最後に文献を付けておしまい、というのが本筋だとおもっているのですが、なかなかそれができない。
でも、イントロがしっかりしている論文ほど、読んでいる方だってひきつけられるし、論文としての格があがる・・・・ということは、いわば『上のジャーナルが狙える』研究になる、わけです、考えてみれば。
今回の騒動、見ていると胸が痛くなったり妙に消耗したり、ということが多かったのですが、私にとって、一つ収穫だったのは、この、Introductionの大切さを思い出させてくれたことでした。
登録:
投稿 (Atom)