2018年4月13日金曜日

大麦とれんげの季節

 この研究所に着任するまでは、考えてみたこともなかったのですが、そろそろ大麦が実る季節です。
 ある朝出勤してみたら、大ムギばたけの上に白い網がかけてあり、そう、大麦が実り始めると、喜んでスズメが群がるので、それを避けるために白いネットをかぶせるのです。こちらで働き始めて七回目の春、すっかり馴染んだ春の風物詩です。
 そして、レンゲもさいています。今年はいつもより早いようですが、再来週あたりには、恒例のレンゲ摘み。周辺の幼稚園・保育園の園児たちが、先生に連れられてレンゲ摘みにやってきます。レンゲ摘み期間の駐車場利用についての注意がメーリングリストで回ってきました。

 さて、新メンバー特任助教のMさん加わって一週間です。
 そのうち、このブログも執筆していただこうかなどとも。
 彼は、博士課程では淡水生態系におけるアオコの振る舞いについて研究していたのですが、チリプロジェクトに参加するために、今年春からうちのグループに着任してくれました。着任して二週間、あっという間に実験も開始して、頼もしい限りです。
 彼の専門は、水圏生態学。
 話していると、細胞分子生物学の私とは非常に違った角度で物を見るのが、すごく新鮮。同時に、ヘテロシグマを扱い始めて大分になるのに、自分のヘテロシグマの生態学についての知識の浅さを、あらためて思い知る気分。
 彼の大学院時代の師匠先生の著書などをいただいて、改めて勉強しようと思います。
 10月には彼はチリに出向くわけですが、彼にも今までとは違ったいろいろを、こちらから吸収してほしいものです。

 それにしても。
 6年前の今頃、ヘテロシグマ株をいただいてきて、なんとか継代しながら、研究を始めながら、しかしラボはまだスカスカ、 クリーンベンチもサーマルサイクラーもなく、隣のラボにお邪魔して使わせていた頃のことをおもいだすと、朝から勢いよく働くラボメイトがいる環境って、嘘みたいです。
 今週は、チリプロジェクトの研究者間打ち合わせで忙しくも楽しい時間を過ごしたのですが、正直それが霞むぐらい、ラボメイトが増えたことによる活性化のインパクトが大きい。
  こんな日が来るとは思わなかった、という一方で、チリプロジェクトを足場に、もう一回りふたまわり、仕事の大きさを育てなければ、という、気持ちがむくむくと起こる週でした。
 
 

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