2016年9月30日金曜日

大変遅くなりましたが。。。。

 恥ずかしながら、論文投稿については水面下で悪戦苦闘を続けてきて…まずはここ2年の間に解析が終了したヘテロシグマのウイルスの遺伝子の論文が、Genome announcementsにアクセプトされました。
「遺伝子配列読みました、 NCBI に登録しました。 accession はこれこれです、こんな特徴がありました」を本当にざっとお知らせするだけの『論文』というよりは『お知らせ』。これを書くよりも、 NCBI への登録の方が大変でした。とはいえ、何せ例のゲノム支援で支援していただいた解析の結果なので、データベースに登録するほかに、どんな形でもまずは論文の形で「発表」したかったのです。
 解析で散々お世話・ご迷惑をおかけした先生方に共著者として入っていただけて、とりあえず、ひとまとまり。時間がかかりすぎて、本当に恥ずかしいことですが、それでも発表できてホッとします。

 幾つかの意味で、不本意な点はありますが、うちのグループから発表するヘテロシグマについて書いた初めての論文です。

 そういう意味では、多少不本意、とい言い条、実はちょっとだけ嬉しいのもホント。

 これらとは別に、6月初めに投稿した論文。うんともすんとも返事がいただけず… 8月末に、一度、「どうなってるの?」と Editor に連絡してみたのですが、こちらからは、 'Your paper is under review'と、たった一言、まさに木で鼻をくくるようなお返事をいただき…ちゃんと査読は進捗しているのでしょーか?と心配だったのですが。
 こちらについても先週末にお返事が。なんと、一回の査読に3ヶ月かかったことになります!こちらも Revisionへ。

 ずっと滞っていた流れが、これでスムーズになるといいのですが。

 ま、やきもきする間があったら、次の仕事を書き上げてしまえ。こんなにデータを溜め込んだ自分を呪いつつ、しかし、これだけ短い間に書き続けると、論文書きが苦にならなくなったような・・・いえ、単に書く苦痛に脱感作しただけ、かも、しれません(笑。
 

 
 
 

 

2016年9月23日金曜日

秋本番です。

 先週、ここしばらく変化が立て込みまして・・・。と書いたのですが、最大の変化は、ナント、Hさんの転職。
 名残惜しくはありますが、彼女にとってはステップアップ、よかったよかった、というわけで、先週末はみんなで送別会を行いました。
 ご本人に人選していただいて、送別会の案内をお送りしたのですが、かなり急なお誘いに20人という大人数が参加してくださいました。不参加の方々からも、行きたいけど残念、とのお返事をいただき、そう、彼女は、かなりの人気者なのです。

 みなさん、口々に、寂しくなるね、とおっしゃりながらも、新しいスタートを祝福し、楽しい楽しい送別会でした。

 という一方で、ここしばらく、私がずっと書物に集中できたのも、彼女がいてくれたから、細かいラボのメンテナンス業務を黙々とこなしてくれていたからこそ。
 後任(幸いなことに、週1日来てくださる方がすぐに決まりました)が本格的に来て下さるまでのつなぎは、私がしなければなりません。

 書物していると、ヘテロシグマの継代とか、忘れそう・・・。
 とりあえず、後任者に色々をお願いするまでに、何をお願いするのか、優先順位だの、頻度だの、私との分担だの、しっかり考えておかなければなりませんね。毎日いてくれた人の仕事を、重要な部分だけ抽出して、週に一回=5分の1の時間でこなしていただかなければならないわけで。
 まさにSkeleton operation。
 仕事の取捨選択の腕の試されどころ、です(笑。

 重要なメンバーが減るというのは、痛手ではありますが、送別会の最後に参加者全員で撮った写真は、Hさんをはじめ、みなさんとても楽しそうないいお顔で写っていて、見ていると、ひとまずはささやかながら大団円、という感じです。これからも、所のあつまりには顔を出してくれるとのことで、最後の日も、またね〜〜、という、続きあり、な感じの一区切り、でした。

2016年9月16日金曜日

涼しくなってきましたね。

 今年は、いつもよりちょと涼しくなるのが早いような。
 朝早く起きると、肌寒い、というのは、あの酷暑も終わったんだと、本当に安心させてくれます(笑。

 暑さが去ると、同じ書物も筆の進みが違う気がする・・・のは、気のせいでしょうか。

 書物に疲れると、たまには体を伸ばそうと、所の敷地内を散歩したりしています。ちょうどイネが実る時期なので、それに伴う作業を黙々とこなす方々の姿が・・・。
 当方は、室内に座り込んで空調完備でデスクワークしているわけですが、フィールド仕事がある人たちは大変です。でも、なんだかいそいそしている感じが。
 毎年、9月になって、いわゆる農学、しかもイネを扱う人達を見ていると、ああ、実りの秋だな、と思うのです。

 さて。
 実は、ここしばらく変化が立て込みまして。あっという間に9月も中頃です。
 どういう変化かっていうと・・・もうちょっと落ち着いてから、改めて書かせていただきます。

2016年9月9日金曜日

9月です。

 台風一過、と思ったら、また次が・・・・。

 とはいえ、新しい台風のニュースを聞くたびに気温が下がっていく気がします。
辛かった暑い夏も終わる・・・・嬉し〜〜い。

 なんとなく、人心地ついた気持ちでいるのですが、実際は、論文書きの、予算申請の、他にも色々てんこ盛りな秋に突入です。
 論文書きといえば。
 実験は原則しばらくお休みで、解析と論文書きに終始していたのですが、なんだか、体が硬くなってきた・・・・。
 実験、と言っても、私がする実験は実験室でのものだけで、圃場だのフィールドだのに出るものはほとんどなし。
 というわけで、私自身は、今の今まで、ほぼデスクワークな職業についたつもりでいたのですが。
 実験をしていると、ちょこちょこと立ち上がったり歩き回ったり、の作業が入るので、そういう時に体を動かしてるんですよね。
 居室が快適、なんて言って、じっくり座り作業に従事していると、実は全然体を動かさない。
 圧倒的に目が悪くなり、そして、なんだか身体中の関節が硬い・・・・。
 
 あんまりカッコいい話じゃないですが、なんだか身を削って書物という感じ(笑。

 なんていう話とは別に、圃場は稲が実り始めています。毎年、この季節になると、日に日に重たげになる稲の穂を見て、お米って、本当に日本の風土に合致した穀物なんだな、と実感。
 秋になるのですね〜。
 

2016年9月2日金曜日

この季節は

 迷走した台風10号、思いがけなく被害が大きく、心が痛みます。
 さらに、週明けには台風12号が中国地方に向かってくるかも、とのことで、本日は本学から、台風が直撃した場合の対策について連絡がありました。

 この季節、サンプルを宅急便で送るのに気を使いますね。
 一昨日、まる2日以上のサンプリングによってヘテロシグマを回収し、さらに、2日かけてとったRNAサンプル36サンプルを東京に向けて発送しました。
 ドライアイス梱包で発送するのですが、周りに台風がいなかったので、まあ、大丈夫だろう、と思えましたが。この季節、サンプルを準備するのにも送るのにも、台風のいぬ間を狙って、という気分になります。
 
 上記のRNA抽出は、実に久しぶりの実験でした。
 夏が終わりに近づくとともに、解析もほぼ終了、論文書きの毎日です。
 
 解析っていうのも、やれどもやれども、何かしら足したいことが出てくるもので、これは、そもそもの計画の立て方が悪いのか、はたまたDryの解析ってそういうものなのか、初心者としてはわかりません。。。
 とはいえ、何か足せば少しずつ明らかになってくるものがあるので、ついつい、もう一つだけ、と手を出してしまいます。まあ、論文書きもそういうものなので、デスクワーク一般に見られる傾向なのでしょうか。
 毎度のことながら、書き終わりのステージが近づくと、興奮して朝も早くに目がぱっちり、早め出勤が続いています。

 残暑+台風シーズンがしばらく続きますが、朝の爽やかさは格別ですね。