とはいえ、観光地として知られておりますので、その手の情報はこちらをごらんください。
観光地としてだけでなく、倉敷というのは、住むにもよい場所です。
ここでも何度か書いてきましたが、なにせ岡山南部は『晴れの国』、梅雨も軽いし、台風はそれるし、雪は降らない。でも、中国山地があるので、水不足にはまずならないそうです。水も結構おいしい気がします。
また、地震がほとんどありません。体感できる地震は、こちらに住んで4年の間に覚えているだけで3回でしょうか。
天災がそもそも少ないというのは、実に有り難いことです。ここ数年の、集中豪雨や大地震や大雪のニュースを見るたびに、『安全な土地柄』というのは得難いものだと思います。
一方で、大都市は全くない岡山。県庁所在地の岡山だって、町という感じで、都市、とは違う感じ。
人口が少ないので、お店だのなんだので、並ぶということが無い…。
新しいコーヒーショップが開店して数時間待ち、だの、人気のレストランの予約は1ヶ月以上先まで埋まっている、などのトウキョウの話を聞くと、ひえ、と思います。
人口が過密でない、とくると、当然家賃も地価も御手頃。
海の幸・山の幸が豊富で、産地が近いのでお値段も御手頃。また、たまたま、手に届くところにとても品揃えのよいワインショップだの、コーヒー豆を目の前で焙煎して売ってくれるお店だのがあり、なんと、所の正門の真ん前にちょっとすてきなケーキ屋さんが出来たりして、ワタクシ的には、食生活+嗜好品は文句無くまかなえております。
玉にきずは、公共交通機関が発達しているとは云えないこと。路線バスは、年々廃線が増えているということですし、山陽本線も電車の本数が少ない。大阪から尋ねてくれる共同研究者によると、大阪・倉敷間移動の一番の律速ポイントは山陽本線だそうです。たしかに、のぞみの1時間あたりの本数の方が、山陽本線の本数より多い(笑。
とはいえ、少ない本数でもぎちぎちすし詰めということは無いのを考えると、増やす必要も無いのですよね。
ただ、驚いたのは、冬が寒い…。瀬戸内って少なくとも冬は温暖だと思っていたのに。とはいえ、雪さえ降らなければ、冬の寒さぐらいなんとかなっちゃうんですよね。
困ること、よくないことは…強いて云えば、美観地区が、特に週末は大変混み合う。地元民的に、自転車で通り抜けようとすると、結構ホネです。4年前に比べて、混み合い方が激しくなってきた気もします。観光地としての人気があがったのかもしれません。
以前も書きましたが、当所は、倉敷に縁の深い大原家によって創立されました。この地には、日本で最初の私立西洋美術館である大原美術館がありますが、名前が示す通り、こちらも大原家によって設立されました。さらに、倉敷中央病院も、倉敷商業高校も、大原家によって設立されたものですし、観光地のホテルとして有名なアイビースクエアはもと倉敷紡績工場(大原家が創立)ですし、本当に、この町は大原家に強い影響を受けています。成功した企業の長とはいえ、ある人の高い志と善意が目に見える形でそこここに残っている町というのは、考えてみたらなかなかない気がします。大きすぎる町ではないからこそ、逆に、個人の業績が大きく見える形で残された、とも云えるかもしれません。
う〜〜ん。別に、ほめあげようと思って書き始めたのではないのですが、こうやって書くと、褒め言葉が多いな。自分で読み直しても、褒めすぎてイマイチ面白くないではないですか(笑。
でも、4年間住んでみて、私はかなり気に入っています。倉敷でのんびり住んで、刺激が欲しくなったときは都会に遊びに行く、というのも新幹線や飛行機のおかげで可能なことを考えると、結構贅沢なロケーションのような気がします。
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