2014年6月6日金曜日

梅雨入り

 九州は梅雨入りしましたね。

 晴れの国、と言われるだけあって、岡山は確かに梅雨でも雨の日が少ないです。
とはいえ、中国山地にはしっかり降っているものらしく、1級河川3本に恵まれた岡山や倉敷は、水不足になりにくいとのこと。

 という、大変にありがたい立地ではありますが、やはり梅雨時、湿度が高くなります。
 湿度が高くなると空気中のカビや酵母などが多くなり、無菌培養にもこれらが混入する確率が多くなります。というわけで、いわゆる『コンタミ』が問題になるのもこの季節。さいわいなことに、私たちが研究しているヘテロシグマは、独立栄養藻。人工海水という、つまり、糖などのエネルギー源がない培地で光合成をして育つため、ほかの従属栄養細菌などが混入しても育ちにくく、培養はかなり簡単です。
 対して、やはり独立栄養なはずの高等植物ですが、これらは培地に結構な濃度の糖やビタミンを加えます。植物の無菌培養をしている人に言わせると、雨が降った次の日にあけたサンプルは、カビなどが混入する率が高いそう。神経を使う季節です。
 
 培養については毎年の話なのですが、最近、やってみたいと思った実験があり、その方法を用いて研究している方にお便りを差し上げて、いろいろ教えていただきました。すると、お返事に、『これからの季節のように湿度が50%を超える日が続くとてきめんに難しくなります』とあり、あら、そんな落とし穴があったとは。

 今日は、特に雨が降っているのですが、こういう日はなるべく避けた方が良さそうです。

 ところで、梅雨入りしたのに、研究所の圃場はまだ乾いた土のまま。田植えも始まっていません。今年の梅雨入りって、例年よりも早かったのでしょうか・・・・?

 
 

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