ウイルスがもっているある遺伝子の配列のバリエーションを見ようというもの。ある一種類のウイルスに限ってみても、実は遺伝子の配列を調べるといろんなタイプがあります。そう、毎年話題になる「新型インフルエンザウイルス」、あれだって、インフルエンザ、というウイルスに新しいバリエーション=新型が生じた、という話題なわけです。インフルエンザの場合には、ヒトが感染したときの症状が劇的に変わってしまうほどの『変異』がはいって、新型インフルエンザ大流行、となるわけです。
いま私たちが手がけているのは、ヘテロシグマに感染するウイルスの持つ遺伝子をつってきて、これにバリエーションがないかを見てみよう、という実験です。バリエーションがあるかどうか、というのを調べるには、ある1種類の遺伝子をたくさんとってきて、互いに同じかどうかをひとつひとつチェックしなければなりません。バリエーションがある、といっても、100残基のDNAのうち、20も30もが違うのならば話は簡単ですが、実際には、私たちが探しているこの場合のようなバリエーションはもっと低確率でおこるもの。
根気強く同じ実験を繰り返して、たくさんの結果をきっちりと整理して、はじめて全体像が見えてくる、というタイプの仕事。実験操作が丁寧で、間違いがないHさんにお願いして大正解。
というわけで、彼女はここしばらく遺伝子を例のPCR法で釣り上げて、それを保存・増幅が便利な形にクローニングすると同時に、その一つ一つの配列を解読して解析する、という作業をしてもらっております。
実験室窓から。5月末には水田に変る圃場は、ただいまレンゲ ソウが満開です。桜と入れ替わりに、毎日少しずつピンク色が 濃くなっていくのを眺められるのはなかなか幸せです。 |
おカネもかかるんだけどなぁ・・・・・・・ 追加で60万円。(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)涙ぽろぽろ、であります。
ま、泣き言を言っても始まらないので、粛々と高品質な遺伝子を抽出すべく実験しております。
他にも、「これができたらうれしい!」実験法をヘテロシグマで確率すべく、日々試行錯誤中。なかなか結果が出ない、というのは、当然ストレスがたまるものでもありますが、これも淡々と少しずつ条件を変えて結果を見て、を繰り返すしかありません。
やった~~!できた~~~!!を夢見て、毎日
トライアンドエラーを繰り返しております。
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