オソルノ滞在3週間目。
未だ備品が手元に届かない.....とはいえ、進捗を見ています。
頑張ってくれている研究室の秘書、ヒルダさん。一歩間違ったら、「それ、私の仕事なの?」と後回しされても仕方ない業務なのでは、と思う面もあるので、毎日大学部局に電話を入れて進捗チェックを怠らずにいてくれる彼女に、本当に感謝です。
また、搬入が遅れている実験機器を補おうと、ラボに長らく故障したまま置いてある機材の修理を試みてくれるモウリシオさん。いや、もう眠っている機材とはいえ、素人が電気系統いじるのって・・・と半信半疑な私の眼の前で、あちこち開けては、電気伝導度調べたり、モーターの回転をチェックしたり、あらら。。。部品つぎはぎながら、使えるようになった!
同じプロジェクトに、長く米国に住でいた研究員が一人いて、彼女はこのプロジェクトの中核を担うIFOPという機関(オソルノの隣町)に滞在しています。彼女はチリ滞在8ヶ月になるのですが、彼女と、チリと米国の違いについて、特に外国人の立場で感じる違いについてのおしゃべりで、盛り上がりました。
なんといっても、チリ人って、優しい。とくに、言葉が通じないことにものすごく寛大。これは、米国、特に東西両海岸沿いの都市部では、ほぼありえないことです。
英語しか話せない私たち、しかし、チリで英語を話す人は、大学だとまあ2割、船員さんとか、非常に特化した技術補佐員が職員の多くを占めるIFOPでは1割。
なのですが、何とか通じさせようと、Google translator駆使しての会話に倦むことのない彼ら。そもそも、会話の9割方は、通じなくて困るのは当方のみ、なわけで、それでもコミュニケーションをとってくれる彼らに、感謝と尊敬であります。
ヒルダさんは、このプロジェクトが始まるのをきっかけに、英語の勉強を始めたのだそうで、週に1回の大学の英語教室に通っているのだそう。彼女の英語と私のスペイン語は、いい勝負。とはいえ、Google translatorは、英語⇄スペイン語の翻訳は相当優秀で、これを使えば、時間さえかければ、備品調達の事務手続きなど、込み入った話も何とかなるのはすごい。技術の進歩に感謝です。このプロジェクトが3年前だったら、こうはいかなかった。
これだけしてくれる人たちに、いつまでも英語で話しかけるのは、イカンでしょう。というわけで、やはりスペイン語を身につけよう、と決意。ここに書いたからには、やります。
そして、一方、どこにいても変わることない実験については、本プロジェクト専属のアシスタントのカレンさんと。ちょっとトリッキーなPCRを使った実験がうまくいかない...と言っていたのを、一緒にやってみてポイントを教えたところ、うまくいったのを見て、彼女の喜ぶこと。染色したゲルの写真をを見て、大喜び、そして、次の日の朝、うまくいかなかった時に相談したラボメイトに「みてみて、できた!うまくいった!!」と報告するのを見て、あはは、よかったよかった!そのまま続けて、今週の実験で、条件検討も終えられそう。
凸凹多くはありますが、手当たり次第できることから始めると、進捗も出るものです。今回はあと10日程度ひと頑張り、次の9月訪問に向けて(!)きりのいいところまで進めたいところです。
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