このブログ、そもそも始めたのは、「狼煙効果」を期待して。
私自身がこの研究所に着任して、新しいグループを立ち上げて新しいテーマで研究を始めて。。。というチャンスをいただいたわけですが、空っぽの部屋から新しいテーマで研究を始めると、、、、学会では発表をしていたのですが、論文がなかなか出せず。
また、この研究所は大学のメインキャンパスから外れた所にある飛び地研究所。大学での授業を持っているわけではなく、となると、そもそも授業を担当することにより、自分がここにいる、と言うことを示すチャンスもない。できれば学生さんに来て欲しい、興味を持って欲しい、と思うと、これはなんとかExposure の機会を獲得せねば。
つまり、自分が、この大学のこの研究所にいて、こんなことやってます、をなんとか知らせる方法として、このブログを始めたわけです。
狼煙、っていうのは、ワイルドな匂いがする言葉として気に入っていたのですが、無い無い尽くしのスタートから、なんとか研究を軌道に乗せて結果を発表して、という、サバイバルな過程で選んだ言葉としては妙に適切かつ切実ですね。
なんとか生きてるんだよ〜〜、という証に、、、っていうあたりが。。。。
で、振り返ってみればほぼ5年間、ほぼ毎週活動状況を細々と続けているわけです。学生さんに読んでもらえているかは疑問ですが、思いもかけしない方が目を通してくださっている、というのも経験していたりします。以前、お目にかかったことのない他大学の先生から、集中講義担当のお誘いをいただき、しかし、テーマ違いのような気がして、「実は今はこんなことをやっているのですが、、、」と、このブログに言及したところ、こちらをご覧になってお声をかけてくださったとのこと。
思わぬことに感激し、狼煙って大事だわ、などと思いました。
同業者に読んでいただいている一方で、いつも読んでいてくださる方のお一人は、なんと中学校の同級生。
中学校の3年間同じクラスで、その後顔をあわせることもなく成人し、しかしひょんなことから、米国ニューヨーク近郊の町で再会し、その後はご家族も含めてお付き合いさせていただいています。ちなみに、彼は、ビジネスマン。今でも米国で元気にご活躍中なわけですが。
この間、その彼からメッセージが。
『このあいだの記事に書いてあった、レファレンスにショートリードをマッピングして。。。。て、分かりやすく言うと、どういうこと?』夜、お酒を飲みながら読んでいたら気になったので、とのこと。
彼が読んでいてくれているのは知っていたのですが、そして、実は書きながらそのことが頭をかすめ、もう少し説明工夫しようかな、、、、と思いつつ、そのまま載せてしまったのですが。
こうやって、興味を持ってもらえると、とてもうれしいですね。週末のくつろいだときに面白く読んでいただけるって、なんというか、一番光栄です。
色々表現を考えてお答えしたところ、それに対しても、「おお!わかってもらえた!」と言う手応えを感じるさらなる質問をいただいたりして、それも、と〜〜っても嬉しかったです。
というわけで、Tさん、いつもお読みいただきありがとうございます。励みになります♫
実は、自分でこのブログを読み返すと、x年前にはそんなこと考えていたのか?とか、こんな状態にいたんだ??とか、びっくりすることもしばしば。
細々とでも長く続けていると、思わぬところで意外な効能を感じます。継続はなんとやらって、ほんとですね。