さて、チリの自然特集、です。チリとは、西側に太平洋、東側にはアンデス山脈がある、南北に長〜〜い国です。海、高山、平野の中には砂漠まであるわけです。この出張中には、この国の、4都市、北から、アントファガスタ、サンティアゴ、テムコ、プエルトモン、と巡ってきました。というわけで、それぞれの訪問地をご紹介。
今回の出張は、サンティアゴについたのちに、すぐに北部アントファガスタに飛びました。
アントファガスタは、砂漠と海に挟まれた町で、銅鉱業の拠点でもあります。起伏のある砂漠がそのまま海につながっているような町。日本にいると、ちょっと考えられないような地形と雰囲気です。
銅鉱業は、チリ第1の産業で、同じ職種でも、銅鉱業関係者は、他産業の関係者よりもお給料が良いのが歴然としているのだそう。
移民が多く、町の中の地域によって貧富の差がはっきり分かれているのだそうです。
その町から車で10分ぐらい走った見晴らしの良い高台に連れて行っていただきました。
なんだか、劇的な風景ですね。
この町は、古くは銀の鉱山があったそうで、その遺跡が残っています。
古くは銀、今は銅で栄えてきた町なのですね。
この辺りの水道水は、海水から塩分を抜いたものと、陸からなんと母つけてきた水を合わせているのだそうです。まず、雨は降らず、曇りは一年に25日、らしいのですが、この日は曇ってました!水分があまりにもないために、地衣類もほとんど生えていない、土がむき出しの土地です。街路樹などはすべて灌水しないと持たないのだそうです。
1泊ののち、サンティアゴに飛んで一泊し、すぐに南の方にある、このプロジェクトのチリ本拠地テムコへ。
実は、今回の旅では、テムコで写真を撮りそびれてしまいました。チリは、今は冬の終わり、春夏は、緑豊かなテムコなのですが、この旅では、葉が落ちた木が多く、寂しい印象。
左の写真は、去年の11月にチリを訪ねた時、テムコから車で1時間ぐらいの郊外で撮ったものです。牧畜が盛んな地域でした。
さて、テムコにも一泊しただけで、次の日は、南の町、プエルトモンへ。こちらは車で5時間ほどのドライブです。
曇っていたのですが、時々晴れ間が見えます。写真の奥の方に見える白い小さい山は、オソルノ山という火山。この写真だとうまく見えないのですが、富士山の山頂をもう少し狭くしたような、優美な形。美しい山です。
さすが地震大国チリ、実は、このあたり、火山が3つ並んでいるのです。一つは最近噴火して、山の上部が吹っ飛んだという話でしたが、私たちが訪ねた時にはその気配も感じられませんでした。
プエルトモン、というのは、実は、パタゴニアと呼ばれる地域の北端にあたります。ここまでは、チリを縦断するハイウェイがつながっているのですが、プエルトモンは、その終点。チリの南部を世界地図で見ると、リアス式海岸が長くつながっているのがわかります。チリ人の表現によると、Continental Chile、つまり、南アメリカ大陸の一部にしっかりつながっているチリ国土は、ここで終わり。南に行くと、どんどん島やリアス式海岸が増えていき、陸路での旅が非常に効率悪くなるのだそうです。じつは、私たちの研究のサンプリングポイントの一つとして、南アメリカ南端に近いプンタアレナスという町が入っています。ここには、プロジェクトが本格的に始まったら、ぜひ行ってみたいのですが。。。。どんなところか想像を絶します。
さて、プエルトモンのすぐ近くに、チロエ島という島があります。この島は、ムール貝の養殖と鮭養殖が盛んな地域で、赤潮の被害も出やすい地域。
島、いっても、ほぼ四国ぐらいの大きさがあるとのことで、そうか、四国も島なんだなあ・・・。
晴れ男Kさんのおかげで、この日は徹底的に良いお天気でした!
フェリーに乗って島に近づくところです。
とにかく、緑豊かな島で、牧畜と漁業+観光で成り立っている島。
小さなお家が多いのですが、長閑なで静かな生活ができそうな美しい島でした。
貝養殖城の近くの海水。本当に透明でびっくりしました。
このきれいな水あっての貝養殖で、ここで赤潮の被害が出たら、それは本当に大変なことだと実感。
この町で、ずいぶん詰めた話し合いを持ち、かなりヘトヘトになってサンティアゴに移動。
サンティアゴは、大都市です。高層ビルが立ち並び、その多くはガラス張り。
チリは地震が多いのに。。。。と思ったのですが、チリの建造物の耐震性は定評があるのだそうです。
比較的新しいピカピカのビルが立ち並ぶさまは、チリの現在の経済状態の良さを感じさせました。写真不足なので、この辺りは、また次にチリを訪問した時にでも。
今後5年間、一年に2ヶ月程度は滞在することになる覚悟をしているので、逆に目の色変えて写真を撮るというモードになりませんでした。。。。
最後に、アンデス山脈。
サンティアゴ市内からは、アンデスが間近に見えます。空気が澄んでいる日が少なく、白っぽ画像になってしまい、残念。
雪を頂いた峻険な山は、ほとんど神々しい。目に入るたびに感動してしまいます。今後5年間の二国間プロジェクト、どうぞ見守っていてください、と言う気分でした。
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