突然ですが、米国の家電製品って、イマイチです。
トースターにしても、ポットにしても冷蔵庫にしても洗濯機にしても、大きくてパワーがあるのは良いとして、ちょっとしたところが使いにくい。
掃除機なんか、すごいパワー。音もすごい。重さもすごい。ついで埃の匂いもふんだんにしちゃいます。
というのを久しぶりに思い出しました。
プランクトンの数を自動で数えるための粒子カウンター。
もちろんFACSを持っていれば、これを使えばいいわけですが、ううむ、植物の研究所にはFACSはいらない・・・。というわけで、所にはそんなものはなし。
自分で買うには、とほほ、予算がとても足りない。
というわけで、いってみれば、FACSで粒子をカウントし、ついでサイズを測り・・・という部分の技術「だけ」を搭載した米国某社の機器をデモしてもらいました。
システム全部で200万円。次の研究費が取れたら、という「たられば」デモではありますが、金額を考えると軽く清水気分です。
というわけで、無理を言って2泊3日でお願いして使ってみたのですが。
この機械、でかい。当然、重い。
四角ばってかくかくした愛想のない作り。ディスプレイとか、すごく古めかしい感じ。
いえ、いいんです。そういうのは。今時のラボ機器、妙にオシャレすぎだと常々思っていたので。それに、機械的な制御のものの方が、小洒落たマイコン制御などよりも修理も効きそうだし。
とはいえ、計測には、たった600 µlしか必要じゃないのに、測定のためにリザーバーに入れるのには、10-mLぐらいないと不安、とか、すぐつまる、とか。
この機器の特性を存分に生かすには、外付けのPCとソフトが必要なのですが、なぜか、これらが別々に値段が付いていて、両方合わせて42万円。微妙にはめられた気がするのは、私だけじゃないはず。
いえ、いろいろ並べ立てましたが、多分お金が入れば、買うと思います。
だって、世の中にこれしかでていないんですもの、こういう器械。
でもでも、ほんと、日本のものづくりの技術を生かせば、こんなもの、お茶の子だと思うんですよね。もっと使い勝手の良いものが、もっと安く、もっと省スーペスで、できるはずだとおもうんです。
ところで。
米国を思い出させてくれたものもう一つ、デモについてきてくれた技術員さん。
デモとセールスは違うと思うのです。セールストークは、とりあえず、買う気にさせるためのもの。でも、デモは、こちらがやりたいことを汲み取って、できるかできないかを考えて、無理なら別の機器を進める、とか。あるいは、今回、売れなくても、開発部に上げるための、消費者の希望を汲み取る場とする、とか。
今回のデモの技術員さんは、その点、すみません、ザンネンでした。え?そんなことできたっけ??というようなことが「できる」と言われ、半信半疑、彼らが帰ってからマニュアルを調べて、ほら、やっぱりできないじゃん。機械の欠点、というか、避けるべき使い方とか、必要なメンテナンスとかを聞いても、つるつるつると愛想がいいけど、必要な情報が得られなかった。
お二人も付いてきてくださったのですがね。
米国のセールストークって、横顔で受け流すもので、聴く必要はないものだったのですが、久しぶりにそれを思い出しました。
うん、今回は辛口ですね。
どうしても必要な機能を搭載しているので、欲しいものではあるのですが。
微妙にあちこちひっかかって、クヤシイ感じのデモでした。
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