フローサイトメトリーを使わせていただきたくて、岡大の某先生のラボにお邪魔しました。動物細胞を使っていれば、使う人も多いフローサイトメトリーですが、当研究所は、植物に特化しているため、フローサイトメトリーを持っていない・・・・・。
というわけで、アイスボックスにサンプルを詰めて伺いました。
肝心の実験は、はてな?な結果が出てきたのと、サンプルの調製の仕方に改善の余地あり、というのがわかって一日が終わってしまいましたが、これは、『非モデル生物』を扱うものの宿命。他の生物で確立されたプロトコールを見て、それを応用したので、ヘテロシグマには向かないところがあったのでしょう。改善点いくつかを検討して、再びお邪魔することに。
という、本来の目的とは別に、他のラボを訪ねていくと、当然ながらラボの設備に目が行きます。
使いやすそうな、ちょっとした備品の配置を真似したり、『ほっほ~~、こんな機器があるのか』と感心したり、面白いものです。
お訪ねした先は、着任されて数年たつアクティビティの高いラボですので、機器も新しいものがいろいろ導入されていて、うらやましい限り。
研究の内容についての夢を持つことはもちろん大切ですが、様々な研究環境を目の前に見ることで、数年後の自分たちの行き着きたいところに思いを致すのも、日々の研究活動に弾みを与えてくれますね。
それにしても。
『最初のからっぽから較べたらずいぶん充実したよね』と、現状にちらりと満足を覚えていたのですが、『すでに立ち上げ期を脱して数年、順調に水平飛行中・実績蓄積中』というラボに行くと、まだまだ!!というのがよくわかります。
お訪ねしたラボには、なんと「全自動ブロッター」などというものががありました!バッファーだの、抗体だの、必要なものをセットしておけば、全自動洗濯乾燥機みたいに、ウエスタンブロッティングのすべてのステップを自動でやってくれる、というものだそうです。
最適化がむずかしいようですが、確かに、全自動がうまく動けば、再現性の良い実験が可能になりますよね。
こういうのって、製薬会社などが人件費削減のために導入するようなイメージがあったのですが、むむ、大学でも導入するんだぁ。
と、びっくり仰天しながら帰ってきて、煽られて実験用アイスバケツを購入。
ただでもらえる発泡スチロールのクール宅急便用保冷箱をつかっているのですが、実験室用のアイスボックスのほうがはるかに保冷効果が高いのです。
前からほしかったのでかっちゃった。
理化学製品のディスカウントのサイトで掘り出し物を見つけて一万円足らずぐらい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんてささやかなんだろう(笑)。
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