家庭菜園、と聞くと、トマトとかなすとか、できれば直植えして、休日に草むしりして、水上げて肥料上げて、病気にならないように世話してあげて・・・・・・。
と考えたときの肥料って、ふつう、市販ですよね??
しかし。私の周りで家庭菜園に凝っている方は、そんな半端なことでは許さないんです。
肥料は、自分で発酵させた有機肥料を作る。
肥料だけではなく、植物賦活剤?とでもいうべき、葉っぱにスプレーして元気にしてあげるものも、病害を予防する『農薬』も、自分で作る。
すごい人です。・・・・・・・・実は、このすごい人ってHさん。
聞けば聞くほど手間のかかるこの作業、しかし、彼女は手間暇かけてテキスト通りに作り上げます。(この作り方、ワタシなんて、文章読んだだけで、ぱたんと本を閉じて化学肥料と農薬を買いに走っちゃいそうな面倒くささでしたが・・・・・。)
作り上げたものを見せてもらったら、なにやらいかにも「キキそう!」などろりとした黒い液体。においをかぐと、一種『おいしそう』。
発酵食品系の匂いなんです。
あ、これって、材料を混ぜ合わせたもの、というより、有用微生物が発酵させたもの、なんですね??
微生物、というと、最近私たちも手を染めています。微生物学屋さんが愛用する道具や培地の材料になる試薬も大概そろえました。
・・・・・培養、してみちゃおっか??
というわけで、適当な培地の上に「どろりとした黒い液体」を少量薄く延ばして待つこと一晩・・・・。
おお~~ぅ、生えてきた!!
なんて言っている間に、圃場の田んぼに水が入り田植えも完了。 小さなイネで水田の表面がかすかに黄緑がかって見えます。 |
となると、これらがなんていう『微生物』なのか、知りたいですね。というわけで、Hさんに、現在遺伝子片を増幅して、配列を解析しようと実験中のヘテロシグマのサンプルの横にちょこんと加えて一緒に解析してもらっています。
新手の生物系有機農薬だか肥料だか賦活剤だかができちゃったりして。
と、冗談なのか本気なのかわからないことをおしゃべりしながら働いた1週間でした。
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