梅雨がなかなか明けない....と思っていたところ、明けた途端に猛暑です。
倉敷は、連日最高気温34度。
というのですが、本当に34度かなぁ?もっとある気がしてしまいます。
暑さに弱いので、水を飲んだり、ミネラルを摂るように気をつけてみたり。熱中症に気をつけて夏を乗り切りたいものです。
サンプリングに出てから2週間、目的だった微生物単離を進めているのですが、その副産物で、『?』なことに気がついてしまいました。
今まで、ヘテロシグマ培養には、市販の培地を使ってきたのですが、微生物単離に際して培地組成をいじってみたところ、ヘテロシグマの増殖速度に意外な結果が。
え?ほんとに?というような結果なのですが、ひょっとしてこれって常識なのだろうか、と、過去の文献を引いてみるも、案外、「ヘテロシグマ増殖について」「培地各成分の影響を」「特に増殖速度や細胞サイズに着目して」調べてある、という仕事が引っかかってこない。
実は、ヘテロシグマに限らず、赤潮原因藻の栄養塩濃度による増殖制御って、バッチリ調べられていると思い込んでいたので、こんなところに落とし穴、というか、はっきり調べられてこなかったニッチが存在するとは意外です。私がそこに気がついてやってみるべきなのですが、必要になったら文献で調べればいいや、と、敬遠していた部分だったので....。思い込みは禁物。
とはいえ、この『?』な結果は、いろいろと考えてみると、ちょっと妄想が広がるような小さなきっかけを与えてくれました。
ちょうど、共同研究者と一緒に、これまで解析しためたヘテロシグマのRNA-seqデータをまとめて、ヘテロシグマ発現遺伝子配列データベースを作ろう、仕上げよう!と、しているところなのですが、BLASTでちょこちょこ調べてみると、あら、こんな酵素も持っているのね?などと、上述の『妄想』をサポートしてくれたりして。
暑くて動き回る気が失せる毎日の始まりですが、涼しくした室内でじっくり考えて作戦を練ろう、などという気分になっています。