2018年12月28日金曜日

2018年仕事納め

 チリから無事帰国し、先週は又しても失礼してしまい、はっと気づけば、仕事納めです。
 今年は、こちらでのご報告の「一回休み」が多い年でした。色々あった気がするのですが、なんだか年の初めなどがよく思い出せず。

 この時期になると、毎年飽きもせず、今年を表す一文字、を考えてしまうのですが、今年は、、、、正直言って、パッとしなかった気がします。例えば、ラボに大きめの設備を入れたり、ラボメンバーが増えたり、と、一見ポジティブなことは多々あったのですが、それらを最大限に活かしきれてない感じ。
 今年の一文字は、うむ、『惑』、がぴったりかも。
 今年はなんとなく色々と戸惑った年でした。

 大きかったのは、なかなか軌道に乗り切らないチリのプロジェクトでしょうか。すでに過去5回訪れたチリという国にもかなり馴染んだ感を抱くようになり、付随する楽しいことはたくさんあり、とはいえ、いまだ助走期間中の感は否めません。
 国際プロジェクトって、国境をまたいで活動するって、大変なことなのね、としみじみ。

 とはいえ、その一方で、特にチリ側からの参画研究者との距離感はどんどん縮まっており、今後の活動も固まってきています。
 仕事を間に挟んだ緊張感のある関係の一方で、緊張を緩めて良い時は思いっきりフレンドリーに話ができる、というのは素晴らしい。
 2年前に、ほとんど出来心、のノリで大規模と言って良い国際プロジェクトに応募したのがきっかけで今がある、のを考えると、今までの変化は、結構な拡張だったのかもしれません。

 着任して3年ぐらいはかなり迷走の感があったことを思い出すと、また、ここからスカッと自由になることもありましょう。
 というあたりで、まとめたいと思います。

 今年も、どうもありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いします。
 来年は第二週の金曜日に新年のご挨拶をさせていただきます。
 みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。
 

2018年12月14日金曜日

再びオソルノにて

 3週間の滞在も、明日で終わり。明日夕方に、日本に向けた発ちます。

 今回は、オソルノ-> テムコという、オソルノから車で(チリ人の運転で)4時間弱のところにある都市(以前来たことがありました)--> 日本の軽井沢といえそうなプコンという町で、テムコのLa Frontera大学教授で、チリプロジェクトのパートナーであるJorquera教授が主催してくださったミニシンポジウムに出席 --> オソルノに戻る、という、車での移動が多い滞在でした。

 このプロジェクトは、研究を中心に据えたものですが、一方で、研究成果を社会に還元することを狙ったものでもあります。今回は、そもそもどういうニーズがあるか、そして、どのような方法で成果の還元を狙うか、という点について、実際に赤潮対策に関わる人々、漁業に関わる人々のお話を聞く機会が多い滞在でした。
 未だ整理しきれず、こちらに書ききれない話がいろいろありますので、代わりに風景の写真をアップ。

 プコンにほど近い、Villarica山と、Villarica湖
 山の方は、活火山ですので煙がたなびいています。富士山のような山ですが、高さは2000メートル程度だそうです。

これまでの滞在で、これ以外にも、オソルノ山、カブルコ山という、やはり富士山のような山を見たのですが、こういう格好の山としてはチリで見るのは3つ目。
日本人の持つ富士山崇拝の念がちとぐらつきます。
こういった、素晴らしい景色が見られる小さな町、リゾート地なのですが、ここに小さいながらLa Frontera大学のキャンパスがあります。セミナーハウス、というには大きく立派、キャンパス、というには、小さいのですが。





 こちらでミニシンポジウムが開かれたのですが、一番肝心な発表風景は撮り忘れ、中庭でのブレイクをぱちり。

ものすごく天気が良く、珍しく気温も高い日だったのです。実は、上空にオゾンホールがあるそうで。まぶしいまぶしい中での木陰のティータイムは素敵でした。